【初心者必見】ブータン旅行の手配完全ガイド【実体験情報】

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ブータン
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自身の体験をもとにブータン旅行手配の仕方や旅にかかる費用詳細をお届けする。

あなたはブータンを訪れたことはあるだろうか?

世界一幸せな国やイケメン国王というイメージでブータンという国を知ってはいるという方は多いだろう。

しかし、ブータンを実際に訪れる日本人は極めて少なく、その数は現在年間5,000人にも満たない

ブータン政府自体が旅行者を制限している側面もあるにはあるのだが、ブータン旅行に関する情報が少ないということもブータン旅のハードルをあげているだろう。

「興味はあるけど、どうやって行くのかわからない・・」

そんなあなたのために、私自身が実際にブータンを訪れた経験をもとにブータン旅のノウハウをお届けする。読み終えたころにはブータン旅の解像度が高まっていること間違いなしだ。

ブータン旅のガイドの説明
ブータンのハイライト、崖にへばりつくように建てられタクツァン僧院。
長いトレッキングの後に現す姿に感動だ。
一生に一度は訪れたい。

この記事は特に以下のような方におすすめだ。

👉ブータン旅初心者の方

👉ブータンでラグジュアリーホテル滞在にも興味がある方

👉ブータン旅の費用詳細を知りたい方

ビザの申請

まず最初に一番大切な点だが、ブータンを訪れるには、ビザが必須になる。

ビザが必要な国はほかにもあるが、ブータンが他の国と違うのは、個人で申請してビザを取得することはできないという点だ。

ブータンでは、ブータン政府認可の旅行代理店やツアーオペレーターを通じて取得する必要がある。

したがって、ブータン旅行を計画する場合は、ビザ申請を行うことができる旅行代理店を見つけることから始めよう。

申請自体は、旅行代理店がまるっとやってくれるので、難しいことは何もない。

ブータン旅のガイドの説明
ブータンの首都ティンプー。
やや面倒な旅の手配を終あえた先にはこの独特の景観がまっている。

旅行代理店の役割と選ぶ基準

ビザの取得に旅行代理店を通す必要があることはお伝えした通りだが、ビザを取得しさえすれば、自由に旅程を組めるのか?

否。ブータンでは、自由な行動は制限されており、ツアーパッケージを組む必要がある

このパッケージには、専属ガイドや専属ドライバーの手配も含まれおり(ガイドなしでの行動はできない)、このツアーパッケージを組むのもまた旅行代理店である。

つまり、旅行代理店が、ビザ申請とツアーの手配、そして後述する航空券の手配を一緒に行ってくれるということになる。

ブータン旅のガイドの説明
ティンプーから悪路を進んだ先にあるプナカの吊り橋。
ツアーを組むことに窮屈さを感じるかもしれないが、
インフラが整っていないブータンではガイドとドライバーのおかげで安全に旅ができるのだ。

おすすめの旅行代理店

では、どんな旅行代理店を選べばいいか?

これは正直なところ、好きなところを選べばよい。「ブータン 旅行会社」などと検索すれば、いくつかの代理店が見つかるだろう。

色々比較して決めてよいし、実際問い合わせをして疑問点をぶつけてみるのもありだ(私の経験だが、問い合わせしても返信が返ってこなかった代理店もあった)。

なお、マニアックなパッケージでなければ、オーソドックスなパッケージはどの代理店でも似たような内容のように思う。

ただ、代理店には大きく分けて日本にある旅行会社現地ブータンにある旅行会社がある。

どちらを利用しても大きな差はないとは思うが、私は現地の旅行会社(ドゥルック・サクラ・ツアーズさん)を利用した。

理由としては、①現地の日本人が対応してくれるのでコミュニケーションに不安がなかったこと、②より現地の情報をもっていそうだったこと(リクエストに柔軟に対応してくれそうだったこと)、③現地で何かあったときにすぐ連絡がつきそうだったこと、だ。

非常に丁寧かつ迅速に対応いただいたので、おすすめできる。

1点、少し不便があるとすれば、口座が現地口座なので、ツアー代の支払いに海外送金が必要だったことだ。

私は銀行窓口で送金実施したが、レアケースのようで「ブータン・・?」と若干訝しげられた(笑)

なお、どの代理店を利用したとしても現地ガイドは旅行会社に所属している方ではなく、いわば国から派遣されるガイドであり、代理店は選ぶことはできない。

どのようなガイドが来るかは性別も含めランダムだ(私は女性ガイドだった)。

ブータン旅のガイドの説明
ガイドのソナムさん。
民族衣装キラをまとって。
お世話になりました。

したがって、旅行会社によって、ガイドの質が違うということはなく完全に運だ。

とはいえ、ブータンのガイドは国家資格であり、専門教育を受けていることから質は担保されていると言ってよい。

基本的には英語ガイドになるが、不安な方は別途費用を払うことで旅行会社に日本語ガイドをリクエストすることもできる。

なお、日本語ガイドは極めて少ないのでリクエストしても必ず通るわけではないことにも注意したい。

たまたま現地で日本語ガイドの方と話す機会があったが、ネイティブレベルの日本語でびっくりした(外見も日本人に似ているので、日本人と言われれば信じてしまう。。)。

ツアー中、ガイドからブータンの歴史や文化をたくさん聞く時間があるが、馴染みのない文化に加え、ブータンの歴史は伝説と史実が入り混じっており難解だ。

しっかりブータンのことを学びたいのであれば日本語ガイドを選ぶのも良い選択だと思う。

ブータン旅のガイドの説明
ブータン各地で見られるゾン。
元は、城塞の役割をしていた。現在は県庁兼寺院として使用されていることが多い。
このあたりの歴史をしっかり学びたい場合は日本語ガイドも検討を。

自由旅行を制限しているワケ

ところで、ブータンが自由旅行を制限しているのはなぜだろうか?

私は最初、監視のため・・?などと思っていた。

しかし、実際に訪れて、ガイドの方と接する中で、環境や文化を守りつつ、観光業が持続可能な形で発展するようにするためということを学んだ。

このような政策により、ブータンは観光地としての質を保ちながら、国民の幸福や自然環境への配慮を実現しているのだ。

この独自のアプローチが、世界中の観光客を引き付ける要因にもなっている。

ブータンを訪れる際は、そういった背景も知っておくとよりこの国のことを理解できるだろう。

以下では、もう少し詳細に自由旅行を制限している理由をお届けするが、お急ぎの方は飛ばしてもらって構わない。

ブータン旅のガイドの説明
正装でアーチェリーを楽しむ人々。
こういった伝統が守られているのも観光客を制限しているためとも
いえる

環境保護

国土の72%以上が森林で覆われているブータンは「環境保護」を国家政策の最優先事項の一つに掲げている。

ブータンは世界で初めて「カーボンネガティブ」を達成した国として知られており、観光による環境破壊を防ぐため、観光客の数を制限しているのだ。

文化と伝統の保護

ブータンは、仏教文化を中心とした独自の伝統やアイデンティティを守ることを重視している。

そのため、外国人観光客の大量流入が、地域文化や伝統的な生活様式を脅かす可能性を懸念している。

また、ガイド付きの観光を義務付けることで、観光客がブータンの文化を理解し、地域社会を尊重する行動を促しているのだ。

ガイドがいる/いないではブータンという国への理解が大きく変わっただろうなと実際に体験して思うところだ。

高品質観光政策(High Value, Low Volume Tourism)

ブータン政府は「高品質・低密度観光(High Value, Low Volume)」を掲げ、観光客の量を制限しつつ、一人当たりの収益を高める政策を採用している。

これにより、訪問者は質の高いサービスを受けられる一方で、地元経済にも利益が還元される。

後述するようにブータン旅の費用はそれなりにかかるが、こういった政策が背景にはある。

観光業の管理と制御

人口80万にも満たない小さなブータンでは急激な観光業の成長は、インフラ不足やサービスの質低下につながるリスクがあるため、観光客数を調整することで、こうした問題を未然に防いでいる。

また、インフラが完全とは言えない山岳地帯での移動は危険を伴うこともあるため、政府認可のガイドが同行することで、観光客の安全を確保している。

国民の幸福を最優先に考える政策

ブータンと言えばまずこれを思い浮かべる人も多いが、ブータンは「国民総幸福量(Gross National Happiness, GNH)」という独自の理念に基づいて政策を運営している。

この理念では、経済成長よりも国民の精神的幸福や生活の質が重視される。

観光が国民の生活や幸福に悪影響を及ぼすことを防ぐため、観光業は厳格に管理されているのだ。

航空券の手配の仕方と注意ポイント

航空券の手配も代理店が行ってくれる。

ただし、日本からブータンへの直行便はないため、乗り継ぎは必須であり、基本的に、代理店が手配するのは経由地~ブータンのみであるため、経由地までの航空券は自分で手配する必要がある。

なお、日本から行く場合は、バンコク経由が一般的なので、以下ではバンコクでのトランジットを想定する。

バンコク~ブータン間のフライト

バンコク(スワンナプーム空港)~ブータン(パロ空港)間に関しては、ブータン国営のドゥルクエア(ロイヤルブータン航空)と民営のブータンエアラインズがある。

どちらに乗るかは選ぶことができるので、スケジュールに合わせて選ぼう。

なお、ブータンエアラインズに関しては全便がインドのコルカタ経由になる(コルカタで降りる必要はなく、機内で待機する形)。

ブータン旅のガイドの説明
世界一着陸が難しいと言われるパロ空港。
私は、奥側のブータンエアラインズを利用。

トランジットの注意点

今回、なるべく最短で行こうと色々検討した結果、トランジットが最も短い下記の便を取った。この便を検討される方もいるだろうから実際に起きたハプニングをお伝えしておきたい。

  • 羽田~バンコク 0:05発ー4:35着(ANA)
  • バンコク~パロ 6:30発ー9:55着(ブータンエアラインズ)

乗り継ぎは2時間弱なので、預け荷物はなしで行くことにした(預け荷物がありだとバンコクで一度入国しなければならず、物理的に間に合わない可能性が高い)。

ブータンエアラインズの受付締め切りが5時半なので、まぁ余裕だろうと思っていたが、バンコクまでの飛行機が遅れ、飛行機を降りたのが30分以上ビハインドの5時10分。

しかもスワンナプーム空港でのANA到着ゲートとブータンエアラインズ出発ゲートが1キロほど離れており、全力で走っても15分程度かかった。しかも早朝ということもあり人もほとんどおらず正しい道を進んでいるのか不安だった。

結局、出発ゲートに到着したのは、締め切り間近(かちょっと過ぎていたかも・・)だった。窓口の方が親切でなんとか乗れたが、このスケジュールを検討される方は、くれぐれも注意してほしい。

個人的にはこのトランジットはもうこりごりだ。

なお、ANAとブータンエアラインズはバゲージスルーできない点も注意だ(ANAに確認済み)。

ブータン旅行の費用

おそらく一番気になるのはブータン旅の費用だろう。

観光税やツアー代といった他の国では見られない費用が加算されたり、分かりづらい。

なお、政府の政策により費用は変化するので、最新の情報を確認されたい(以下は2025年1月時点の情報だ。)

ここまでお伝えしてきた通り、ブータンではツアーパッケージを組む必要がありこれはどの旅行会社を利用しても大きく費用は変わらないのでオーソドックスなブータンで4泊するツアーを想定して費用をシミュレーションしてみよう。

  • ビザ代:40USD
  • 航空券:約950USD(バンコク~パロ往復)※オフシーズンは割引あり
  • 観光税(SDF):100USD/日(~2027年8月末まで、それ以降は200USD/日)
  • ツアー代(ガイド、ドライバー、宿泊、食事代):約250USD/日

合計すると、40USD+950USD+(100USD+250USD)×4日=2,390USD(155円換算だと370,450円程度)となる。

ここからわかる通り、ブータンでは超節約旅行は難しいと言える。

言い換えれば、パックパッカーは皆無であり、オーバーツーリズムも起こりにくいため、質の高い旅が可能だ。

なお、上記シミュレーションはバンコクまでの航空券は含まれていないので、それは別途かかることになる。

また、上記のツアー代はスタンダードなホテルの部屋の宿泊代は含まれるものの、ラグジュアリーホテル等の希望するホテルに滞在したい場合は、それも追加で支払う必要がある。

ラグジュアリーホテルに変更する場合、ツアー代に含まれる宿泊代分は値引きされるかというと残念ながらそうではなく、純粋にラグジュアリーホテル代が加算される。一応、ラグジュアリーホテルの手配を自分で行った場合は、手数料分が多少割引されることもあるようだ(1泊当たり数十ドル程度)。

以上まとめるとブータン旅行をする場合、(現在のレートを勘案すると)一人当たり40万円~が相場になるだろう。

ブータン旅のガイドの説明
標高3,000mを超えるドチュラ峠。
ブータン旅は決して安くはないものの、
行って良かったと思える美しい文化と自然が残る。

ラグジュアリーホテルの予約方法

上記の通り、基本的にパッケージツアーにホテル代金も含まれているが、基本的にホテルのカテゴリーは3つ星とされており、いわゆるラグジュアリーホテルではない。

では、ブータンにラグジュアリーホテルがないのかというとそうではない。Aman(Amankora)、Six Senses、COMO Umaなど、意外とラグジュアリーホテルも揃っている。

以下では、このようなラグジュアリーホテルの手配方法をお届けする。

旅行代理店を通じて予約

ブータンではツアーが必須のため、直接ホテルに連絡をしても代理店を通じての手配が求められる場合が多い。

そのため、ツアーを手配した代理店に「パロではアマンコラ、ティンプーではシックスセンスズに滞在したい」というリクエストを出せばOKだ。

代理店がホテルと連携して手配を行ってくれる。

直接ホテルから予約

基本的には、代理店経由での手配となるが、例外的に直接自分でホテルを手配するケースもある。

これは、ホテルのロイヤリティプログラムを使いたい場合などだ。

ブータンには、Marriott Bonvoy系列のルメリディアンがティンプーとパロにあるが、ここにプログラムのポイントを利用して宿泊したい場合は、他のMarriott Bonvoyと同様、自身でアプリから予約すれば良い

大事なのは、この場合であっても、代理店に「ルメリディアンパロにポイントを使って予約したい」などと伝えておくことだ。

そうすることで、予約は自分で行うにしても代理店がホテル側と連携を取ってくれ、スムーズだ。

ラグジュアリーホテルの滞在レビュー

実際に私がブータンのラグジュアリーホテルに滞在した際のレビューだ。

ツアーに含まれるホテルであってもブータンの文化に触れるという意味では十分かもしれない。

しかし、ブータンで最上級のおもてなしを受けることもまたこの上ないブータン体験だ。

参考にしていただけると嬉しい。

終わりに&次回予告

ブータン旅ガイド、いかがだっただろうか?

他にはないユニークな文化を持ったブータン。

実際を旅してみてその美しさに魅了された。

興味がある方は躊躇わずに行ってみてほしい。きっといってよかったと思えるはずだ。

この記事が、あなたのブータン旅をひと押しすることができたら嬉しい。

ブータン旅のガイドの説明
ブータンの野良犬はみな表情が優しい。
野良であっても大切にされていることがわかる。

次回予告の説明

さて、次回はホテル予約サイトの比較をしてみたい。

今や多くの予約サイトがあって迷わないだろうか?

私が海外ホテルを予約する時にあれこれ使ってみたメリットデメリットをお届けしたいと思う。

配信は2024年2月8日予定だ。

できれば、お気に入り登録して楽しみに待っていただけると執筆も頑張れる。

それでは、また次回お会いしましょう。

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