
El BulliやNomaで経験を積まれたシェフが立ち上げたイノベーティブだ。
ごきげんよろしゅう。
今回は、東京・代々木上原にあるイノベーティブレストラン「セララバアド」をお届けする。お店の前を通ったりして前々からお伺いしてみたいお店だったが、ようやく行く機会に恵まれた。緑に囲まれた場所なので明るい時間帯に行ってみたかったから今回はランチを予約した。
それでは、行ってきます。
旅のフラグメント


お店に入った瞬間から、そこはおとぎの国。
今回は2席しかないシェフズテーブル。
僕はシェフの所作が見えるカウンター席がやっぱり好きだ。
一皿一皿、丁寧に作られていく過程を見ることができる特等席。





セララバアドの料理にはストーリーがある。
森に散歩に出かけて、見つけた蝶々を追って森をさらに進むと春の霞に包まれて・・・
絵本を読み進めるように料理を通じて物語が進んでいくのだ。


飲み物はアルコールのペアリングで。
国産のワインや日本酒で構成されており、シェフの哲学が感じられてよいし、やっぱり日本の食材には日本の土壌で育ったお酒が合う。




最後のお茶菓子まで、物語は続く。
庭園に降る恵みの雨、そこにまた新しい命が芽吹く。
時期:Early Summer 2025
格別の一皿
今回の格別の一皿は『桜エビのフリットの大麦リゾット』だ。サクッと揚がった生桜エビ、プチっとした大麦、シャキッとした春野菜、それぞれの食感が面白い。桜エビを使ったお皿は定番で出るそうだが、人気があるそうだ。大盛で食べたいな。。(笑)
ところで、分子ガストロノミーのお店として有名なセララバアド。正直私もその定義がよくわかっていないが、分子ガストロノミーとは、「料理を物理的・化学的に解析し、分子レベルで食材や調理プロセスを理解し、新たな調理法や料理の開発に繋げる学問分野」なのだそうだ。一方で、単にガストロノミー(フランス語で「美食学」を意味)と言ったときは、「食に関する学問や芸術、文化としての料理」を意味するようだ。
素人ながらに思うのは、分子ガストロノミーといったときに、本来の「芸術、文化としての料理」の意味合いが抜けてしまっているあるいは薄められてしまっており、科学的な意味合いが強められている気がするということ。
それゆえ、分子レベルの新たな調理法という側面だけでセララバアドを見てしまうとその本質を捉えられない気がする。いや、もちろんそういった調理法もあるのだが、それだけであればもっと実験的で革新的な店が他にもある。それよりもセララバアドが提示しているのは「芸術、文化としての料理」だと感じた。
だから、私が食べた泡は「エスプーマ」ではなく「春霞」なのだ。
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レストラン基本情報
項目 | 詳細 |
---|---|
レストラン名 | セララバアド(Celaravird) |
ジャンル | イノベーティブ |
予算 | 15,000~20,000円/人(ランチ利用時) |
営業日 | ランチ:土日のみで11:30~、ディナー:火~土で18:30~、いずれも一斉スタート |
所在地 |
〒151-0064 東京都渋谷区上原2丁目8−11 TWIZA上原 1階 |
終わりに
セララバアド、いかがだっただろうか?
料理を通じて一編の詩が綴られていく、そんな感覚を愉しめる素敵なレストランだった。
お店のみなさま、迎えてくださってありがとうございました。
この記録があなたの旅の参考になれば嬉しい。
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