
ビーチリゾートとは違う荒々しいインド洋に心が浄化される
ごきげんよろしゅう。
スリランカの世界遺産ゴールの程近くにあるホテル「ジェットウイングライトハウス」の滞在レビューをお届けする。
偉大な建築家ジェフリー・バワ後期の傑作との呼び声も高く、スリランカに来たからには外すことはできないよな、と選んだホテルだ。
それでは、行ってきます。
旅のフラグメント

ライトハウスのエントランスを入るとあらわれるのは螺旋階段。
ラキ・セナナヤケによるポルトガル軍とキャンディ王国の戦いを描いた彫刻群は重々しく足が竦む。
しかしこれはカタルシスに向かう前奏だ。
階段を登ってロビーに抜けると一気に空間が広がり地平線から眩い光が射す。
黒い床に空の青が反射し、海と空が重なる景色にくらくらする。



上空から見ると船の形をしたライトハウス。その船首は世界遺産ゴールの街を向く。
荒々しいインド洋をゴールを目指して進む箱舟なのだ。
それは、西洋諸国に支配された地を取り戻すための進軍だろうか。
そんなことに想いを馳せているとまるで船にいる気分になってくる。




中庭や水庭を囲むように配された回廊。
自然と建築が解け合う。



朝早起きしてホテルの目の前の海岸を散歩していたら一匹のわんこと出会った。
僕のそばを離れずずっとついてくる。
しばらく一緒に歩いていると僕の前にある岩場を登り始めた。
「ついてきなよ」そう言われている気がして後を追って岩を登る。
登った先に待っていたのは朝日に染まる美しいインド洋だった。
友よ、君はこの景色を見せたかったんだな、素敵な景色をありがとう。

時期:Summer, 2024
部屋:ラグジュアリー
シングルマンシュラン(5つ星評価):🌟🌟🌟
シングルマンシュラン定義
🌟🌟🌟🌟🌟: その国/地域に行く目的になるホテル(ポジティブ評価)
🌟🌟🌟🌟 : その国/地域を訪れた際は泊まりたいホテル(ポジティブ評価)
🌟🌟🌟 : その国/地域を訪れた際は候補の1つとして検討したいホテル(ポジティブ評価)
🌟🌟 : その国/地域を訪れた際に他に候補がなければ選んでもよいホテル(中立評価)
🌟 : その国/地域を訪れても選ばないホテル(ネガティブ評価)
※詳細な評価基準についてはこちらをご参照してほしい。
今回、訪れたのが雨季だったため曇りがちだった。
もちろんバワ建築の傑作に滞在できたことだけで感動だが、やはりバワ建築の多くは晴れの日が美しいと思う。
そのため、またいつか乾季の時期に行ってみたい。
評価詳細(各5点満点)
コストパフォーマンス:2.5点
バワの傑作ということもあり、他のバワホテルよりも割高感がある。
ハイシーズンは強気の価格設定なので、ローシーズンが狙い目かもしれない。
とはいえ、晴れた日がひときわ美しいホテルだと思うので、雨期であるローシーズンだと100%満喫できない可能性もある。
アクセス:3点
コロンボから車で2.5時間ほど。
高速道路が整備されているため、悪路ということもない。
鉄道もゴールまで出ており同程度の時間で到着する。
そのため、コロンボからのアクセスとしては他のスリランカの都市よりは悪くない。
ただし、ゴール旧市街地からは少し離れており歩くには遠いので鉄道で行く場合は注意が必要。
ソロフレンドリー:3.5点
85部屋と比較的小さなホテルのなので、ゲストも含め落ち着いた印象。
海を眺めながらゆったりした静かな時間を過ごすにはうってつけだ。
キュイジーヌ:3点
今回は朝夕ともにブッフェ利用。
種類も豊富で美味しいが、ブッフェは基本大味なので、ブッフェが続くと食傷気味になる。
いくつかレストランが併設されているので、夜はアラカルトでオーダーできるレストランが良いかもしれない。
また、今回行けなかったもののバーの雰囲気が良い。
クリーンネス&ファシリティー:3点
老朽化や海風で崩れたものだろうか、屋根のレンガが剥がれ、所々に山積みになっている場所があった。
立ち入れないようにはなっていたので安全性に問題はないが、目にはつくので景観的には良くなく、改善が望ましい。
部屋に関しては清掃が行き届いておりリラックスできる。
ホスピタリティ:3点
お風呂にキャンドルや泡風呂用のジェルがあり、こういった心遣いは嬉しい。
あまりスタッフとコミュニケーションをとる機会はなかったものの、みなフレンドリーな印象だ。
センス&ユニークネス:4点
ジェフリー・バワ晩年の傑作。
ホテルらしくない張り詰めた空気が漂う螺旋階段をのぼって、ロビーフロアに入った瞬間におとずれるカタルシスはここでしか味わえない。
中庭で見られる建物と自然のコントラストもユニークで美しい。
バワ建築は、その場でしか感じられない空気があるので、ぜひ実際に訪れて感じて欲しい。
きっと期待を裏切らない感動があるだろう。
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ホテル基本情報
項目 | 詳細 |
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ホテル名 | ジェットウィング ライトハウス(Jetwing Lighthouse) |
ホテルグループ | ジェットウィング ホテルズ(Jetwing Hotels) |
宿泊料金 | (ローシーズン)30,000円~、(ハイシーズン)50,000円~ |
客室数やタイプ | 全85室 |
食事 |
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チェックイン/チェックアウト時間 | チェックイン:14:00、チェックアウト:12:00 |
特徴的な設備やサービス |
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所在地 |
433 A, Dadella, Galle, Sri Lanka |
アクセス |
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終わりに
ジェットウイングライトハウス、いかがだっただろうか?
ジェフリー・バワの傑作という名にふさわしいここにしかないホテルだった。
ホテルのみなさま、迎えてくださってありがとうございました。
この記録があなたの旅の参考になれば嬉しい。
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