
私が最も好きな旅館があさばだ。何度訪れても毎回感動する。
静岡は伊豆市修善寺にある旅館「あさば」の滞在レビューをお届けする。
500年以上の歴史を持つあさば。
日本の文化や伝統を継承しつつ、その地位に甘んじることなく時代に合わせアップデートしていく。
凛とした佇まいでありながら、ゲストに緊張させることなくもてなす。
私自身一番リピートしている宿で、大切な場所だ。
それでは、行ってきます。
シングルマンシュラン(5つ星評価):🌟🌟🌟🌟🌟
シングルマンシュラン定義
🌟🌟🌟🌟🌟: その国/地域に行く目的になるホテル(ポジティブ評価)
🌟🌟🌟🌟 : その国/地域を訪れた際は泊まりたいホテル(ポジティブ評価)
🌟🌟🌟 : その国/地域を訪れた際は候補の1つとして検討したいホテル(ポジティブ評価)
🌟🌟 : その国/地域を訪れた際に他に候補がなければ選んでもよいホテル(中立評価)
🌟 : その国/地域を訪れても選ばないホテル(ネガティブ評価)
総評
再訪の可能性
今回で訪れるのは何度目だろうか。
それだけ何度も行かせて頂いている。
もちろんこれからもそれは変わらないだろう。
こんな方にオススメしたい
👉日本の伝統や文化に関心がある方
👉日本最高峰の旅館体験を味わいたい方
👉とにかく美味しい食事をしたい方
滞在Tips
部屋ごとに特徴があるので、好みの部屋を選ぼう。
初めての方はぜひ能舞台眺めの部屋を!あさばらしさを存分に味わえる。
ホテル基本情報
- 公式HP
- ホテル名: あさば / Asaba
- 参考宿泊料金: 200,000円~
- 所在地: 都道府県名:静岡県、都市:伊豆氏修善寺
シングルマンステイ情報
- 滞在時期: Summer, 2024
- 滞在部屋タイプ: 松風
- 予約方法: 一休
評価詳細(各5点満点)
コストパフォーマンス:3.5点
昔に比べると価格は上がっている。
しかし、それは多くの旅館がそうなので仕方ないし、あさばの場合は、改修を行っており昔はあったコンパクトな部屋や内風呂なしの部屋がなくなり、現在は広さが49㎡~となり全部屋に風呂もついたことも価格上昇の要因だと思われる。
確かに高いが、それでも滞在の満足度を考えるとリーズナブルだと思える。
また、多くの旅館やホテルは平日と休日、ハイシーズンとローシーズンで価格を変えるが、あさばはそれをしないのが非常に好感が持てる。
休日やハイシーズンこそあさばに行ってみるのも良い。
アクセス:3点
修善寺駅からタクシーで10分ほど。
ただ東京からの場合、修善寺までは踊り子号であれば一本で行けるが、新幹線だとローカル線に乗り継ぐ必要があるので車の方が便利ではあるが、のんびり鉄道旅も悪くない。
ソロフレンドリー:5点
子供は7歳からしか宿泊できない大人のための宿だ。
また部屋数も少なく、館内で他のゲストに遭遇することもほとんどない。
露天風呂もいつも大体貸し切り状態で入れるしな。
ひとりで過ごすにはぴったりだ。
なお、今回はひとりではなく母上を連れて行ったが、とても喜んでもらえた。
キュイジーヌ:5点
あさばはすべてが素晴らしいが、特に食事が素晴らしいと思う。
高級旅館での食事は、「もちろん美味しいけど、食事だけ取れば都内に素晴らしいレストランが他にいっぱいあるよね。。」となりがちであるが、あさばは違う。
例えば、都内であさばの料理が出るレストランがあったとしたら、他の素晴らしいレストランにも負けないだろう。
食事だけで勝負できる、それがあさばの強さだ。
また夕食だけでなく朝食も最高なのが嬉しい。
クリーンネス&ファシリティー:5点
あさばの館内は本当に手入れが行き届いていて気持ちいい。
靴を脱いで絨毯に足を乗せる瞬間がなんとも清々しく、すっと背筋が伸びる。
あの清潔さを保つのは並大抵のことではないだろう。
しかし館内で掃除をしている姿をこれまで見たことがない。
見せない美学だな。
また、個人的には、寝具が素晴らしい。
行ったことがある方はわかると思うがあのお布団はなんだろうな。
本当にぐっすり眠れる。
なお、この寝具は購入もできるぞ。我が家では枕を愛用している。
ホスピタリティ:5点
あさばは、接客も当然素晴らしい。
ゲストとの距離感が抜群だと感じる。よそよそしくもなく、近すぎることもない、心地よい距離感なのだ。
他に感心したエピソードを2つ。
私は左利きなのだが、食事のとき、さっと左利きの配膳にしてくれる。
これ、最近の和食店では時々気付いてしてくれるのだが、あさばがすごいと思うのは、あさばは食事が部屋出しという点だ。
つまりスタッフの方が部屋に入ってくるのは次のお皿を持ってくるタイミングで前のお皿は食べ終わっている状況だ。
すなわちお箸を置いている状態で左利きだと判別している。
よく見ているなぁと感動してしまう。別に右利きの配膳のままでも気にしないが、こういった心遣いは嬉しくなる。
もうひとつは、冬場に行くとわかるが、帰る際に靴を履くとあたたかいのだ。
「秀吉か!」と思わず突っ込んでしまう。
あさば以外でこれをやっている旅館を知らない。
以上、あさばのきめ細かなおもてなしを感じてもらえたら嬉しい。
センス&ユニークネス:5点
池に浮かぶように建つ能舞台、これがあさばを唯一無二にしているピースのひとつといっていいだろう。
日は限られるが、実際にこの舞台で能楽、狂言、 新内、舞踊が開催される。
私も一度能を拝見させていただいたが、部屋から眺める能は素晴らしい体験だった。
予約は簡単ではないが、機会があれば若い人にこそ体験してほしい。
また、館内に配置されたアート作品も旅館と馴染むようにインストールされており美意識の高さを感じる。
李禹煥、草間彌生、宮島達男・・・といった巨匠たちの作品が旅館の雰囲気を壊すことなく並ぶ。
ギャラリー
エントランス・ロビー


この青の暖簾も好きだな。


目にも涼やかだ。

能舞台にまた来させていただいたことをご挨拶。
部屋


山々の緑が美しい。

松風はこの景色が好きなんだよな。


本当によく眠れるのでぜひ体験してほしい。


もちろん源泉かけ流しだ。

食事
夕食
あさばで一番楽しみな時間はやはり食事だ。
決して映えるとかそういったものではなく、地味?とも思えるほどだ。
しかし駿河湾や天城山といった食材に恵まれた静岡の食材を丁寧に扱い繊細に仕立てられたお皿はどれも美味しい。
器へのこだわりも見逃せない。
季節ごとの名物料理もあるので、本当は季節ごとに行きたい。この時期は穴子寿司だな。















朝食
あさばは、朝食も素晴らしいんだよな。
高級旅館でも夕食は良かったのに朝食は「あれ?」となることがたまにあるから朝食まで完璧だと好きにならずにはいられない。
夕食と同じでどシンプル。干物とだし巻き、そして削りたての鰹節を炊きたてのごはんにたっぷりかけて。このシンプルさで勝負できるのはすごい。
いかん、思い出すだけでよだれが。。





ラウンジ
ラウンジも改修された部分。
より広々とした空間に生まれ変わった。
コーヒーや紅茶は無料で提供されており、あさばに関連のある日本文化や美術品のライブラリーも充実しているのでここでのんびり過ごすのも最高だ。

床に寝転がってごろごろしたい。


その他

池を探してみて

男女交代制だ。
別途内風呂であるが、貸切風呂もある。
お得な予約方法
あさばに少しでもお得に行けたらるんるんだよな。
私もそうだ。
国内のラグジュアリーホテルや高級旅館に関していえば、正直一休を使う以外選択肢はないと思う。
またそのあたりは記事にできたらと思う。
あさばも少し前は公式からしか予約できなかったが、数年前から一休でも取り扱いを開始した。公式と一休以外の予約サイトでは予約できないので、こういった点からも高級旅館への強さがうかがえる。
ひとまず以下のリンクから予約できるので検討してほしい。
終わりに&次回予告
あさば、いかがだっただろうか?
色々な旅館を泊まっているが、間違いなく日本の旅館の最高峰だ。
知人のホテルラバーでもあさばをNo1に挙げる人が多い。
学べることも多いので機会があれば行って見て欲しい。きっとファンになるはずだ。
旅館のみなさま、迎えてくださってありがとうございました。
この記録があなたの旅の参考になれば嬉しい。

さて、次回は神奈川は箱根にある旅館・強羅花壇だ。
あさばと同じく、こちらも日本を代表する旅館だ。
配信は2025年2月22日予定だ。
できれば、お気に入り登録して楽しみに待っていただけると執筆も頑張れる。
それでは、また次回お会いしましょう。
〇評価基準についてはこちらをご参照ください。
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