SINGLEMAN’S HOTEL LIFEへようこそ。 ホテルを起点に世界を旅し、その土地で出会った景色や建築、食や文化──そんな旅の破片を綴っている。
今回は、佐賀にある宿「御宿 富久千代」のダイニング「草庵鍋島」をお届けする。日本酒のオーベルジュとして、ここでの食体験こそが、この宿の真髄だ。
御宿 富久千代の宿泊記は以下から。
それでは、行ってきます。
旅の情景

ダイニングは本邸の一階。
この日は贅沢にも貸切。
鍋島の社長も顔を出して下さり、日本酒の説明をしてくれる。












非常に甘いトウモロコシのムースに紫雲丹をあわせたものからスタート。この一皿で心を掴まれる。
稚鮎のフリット、おこぜの椀、ヤリイカや甘鯛、イサキなどのお造り、渡り蟹の素麺、焼き物はマナガツオ、そして鰻の炭火焼きと九州近郊の海の幸を中心に進んでいく。
お肉は佐賀牛のしゃぶしゃぶ。とろける。
食事は、ご飯が見えないほどたっぷり敷き詰められた桜海老のご飯。









料理にペアリングするのは、もちろん鍋島。
鍋島black、純米大吟醸愛山、裏鍋島など鍋島におぼれる体験。
たくさんあるお猪口から好みのものを選ぶ時間も楽しい。

胃を労わるように、朝は優しい和食膳。
とろとろの嬉野湯豆腐。



Season – Spring, 2022
テーブルの記憶
西村卓馬シェフは、神楽坂石かわの出身。確かな技術に裏打ちされたお料理は、全体的に繊細で優しい味わいでとても好み。日本酒ともとても合う。一口食べ、一口飲み、くぅ~と唸る。日本酒好きにはたまらない至福の時間が続く。静かにゆったり流れる時間の中で、ただ料理と酒と向き合う時間だ。
ペアリングはもちろん鍋島縛り。ただでさえ鍋島は東京ではレアな日本酒だが、その中でもレアなものをあれこれと出してくれる。一口に鍋島とはいっても様々なタイプがあり、飲み比べすると愉しい。おそらくペアリングに入ってないものも出していただき、かなりの量を飲んだ気がする(食後の記憶が怪しい)。
シェフの人柄もあり、豊かな時間を過ごすことができた。人生にはこういう休暇が必要だ。
予約ガイド
宿泊者優先ではあるが、ビジター利用も可能だそうだ。
終わりに
草庵鍋島、いかがだっただろうか?めくるめく鍋島の世界を堪能できた夜だった。ごちそうさまでした。
この記録があなたの旅の参考になれば嬉しい。

