
昔はどこか苦手だったグランドハイアット東京に再訪だ。
ごきげんよろしゅう。ホテル偏愛家のシングルマンだ。自身の審美眼に従って世界の美しいホテルを巡り、その旅の破片を記している。
今回は、東京の六本木にあるホテル「グランド ハイアット 東京」の滞在レビューをお届けする。初めてこのグランドハイアットに宿泊したのはおそらく15年ほど前。当時はなんだか合わないなと感じたのだが、それはこのホテルがある六本木という街の印象が大きかったようにも思う。今も六本木はあまり好きな場所ではないのだが、久しぶりに滞在する機会を得た。
それでは、行ってきます。
旅のフラグメント
モノクロの2つの作品がグランドハイアット東京の門番のように鎮座している。
「ここから先は、許されたもののみしか立ち入るべからず」と言っているかような威厳がある。
この忠実な門番の前を通り過ぎるとふっと六本木の喧騒から隔離され、静寂が訪れるのだ。


部屋はウッディのあたたかみとモノクロの洗練が調和している。
シンプルisベスト、奇をてらったものは一切なく、落ち着いた雰囲気。







夜、食事のためにホテルを出ると、何やら賑わいが。
賑わいの方へ近づいてみると華やかな櫓。
その周りを音に合わせて踊る群衆。
思いがけず夏のにおい。
時期:Summer, 2025
部屋:キングルーム
シングルマンシュラン(5つ星評価):🌟🌟🌟
シングルマンシュラン定義
🌟🌟🌟🌟🌟: その国/地域に行く目的になるホテル(ポジティブ評価)
🌟🌟🌟🌟 : その国/地域を訪れた際は泊まりたいホテル(ポジティブ評価)
🌟🌟🌟 : その国/地域を訪れた際は候補の1つとして検討したいホテル(ポジティブ評価)
🌟🌟 : その国/地域を訪れた際に他に候補がなければ選んでもよいホテル(中立評価)
🌟 : その国/地域を訪れても選ばないホテル(ネガティブ評価)
※詳細な評価基準についてはこちらをご参照してほしい。
昔、ここは六本木のネオンのようにギラついていた。とはいっても、インテリアは昔から大きく変わっていないので、あくまでも空気感のことだ。少なくとも自分の感覚としてはそのように捉えていて、それが苦手だった。しかし、今はすっかり落ち着いた感じがする。ホテルも東京の外資ホテルとしてはすっかり古参となり、円熟したようだし、自分自身も大人になったからか昔のようなむず痒さはなくなっており、むしろ心地よさも感じるほどだ。
個人的には、このホテルならではのユニークさ、ここに泊まらければならないという必然性のようなものがあるのが好みなのだが、それはもちろん好き嫌いを生む。ここは、シンプルゆえ、多くの方にとって過ごしやすい場所だろう。
評価詳細(各5点満点)
コストパフォーマンス:3点
東京のこのクラスのホテルとしては標準的な価格だとは思うものの、やはり今の東京は総じて高すぎると感じてしまう。このお金を払うなら、美味しいレストランに行くか、地方あるいは海外の良いホテルに泊まった方が満足度自体は高いだろう。
アクセス:4点
日比谷線六本木駅直結なのでアクセスは良い。ただ、それでもヒルズ内を通過する必要があるので、電車だとやや歩くことになる(私はいつも迷ってしまう。。)。
ソロフレンドリー:3点
可もなく不可もなく、といったところ。自分自身にディープダイブできるような内省的な空間とまでは言えない。もちろん一人で利用するには十分に贅沢な空間ではある。
キュイジーヌ:-点
今回は食事をしていないので評価しない。ただ、このホテルのレストランは使い勝手が良くてお気に入りだ。フィオレンティーナのケーキはパティシエが変わっても安定の美味しさだし、六緑の鮨は味ももちろん良いのだが、その空間は今行ってもかっこ良いなと感じる。寿司屋であの解放感とセンスの良さはなかなかない気がする。
他にも旬房、チャイナルーム、オークドア・・・バラエティに富んだ10近いレストランがあるので、ホテルに籠っても困らない。
クリーンネス&ファシリティー:4点
最新のホテルと比べてしまうと味がある感じと言わざるを得ないが、不便を感じることはない。部屋も清潔で、何より嬉しいのはお風呂が広いことだ。やっぱりお風呂が広いと癒され度合いが上がるよな。
あとおすすめは、プール。時間帯にもよるだろうが、そこまで混雑しておらず、木と天然石とのコントラストが美しい空間になっている。ここでのんびり過ごす時間も良い。
なお、高層ホテルではないので、一部の部屋を除き展望は期待できない。
ホスピタリティ:3点
今回スタッフの方と接する機会はほとんどなかったが、ここのホテルいつも忙しそうな感じがするんだよな。特にロビーはいつも人で溢れていて六本木の喧騒をそのまま持ち込んだような気配。それゆえ、丁寧なホスピタリティもあまり期待できない(し、実際に「捌く」といった印象を受ける)。400室近くもあるので、さもありなんという気もするが、ロビーの印象を変えるだけで、がらっと雰囲気が変わる、とは思う。
センス&ユニークネス:3点
Peter RemediosやSuper Potatoがデザインを手掛けている。全体として落ち着いており、モダンな印象(初めて来たときのギラついていたと感じたのは、インテリアのせいではなく、客層の雰囲気だったのだろうな)。
率直にいうと、シンプルで万人受けはするが、ホテル独自のユニークさはあまり感じられない。それゆえ、快適ではあるが、ここでなければならない必然性のようなものはない、というのが私の感想だ。
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ホテル基本情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| ホテル名 | グランド ハイアット 東京(Grand Hyatt Tokyo) |
| ホテルブランド | Grand Hyatt |
| ホテルグループ | Hyatt Hotels and Resorts |
| 宿泊料金 | 約70,000 円〜(時期・プランによる) |
| 客室数やタイプ | 全387室(客室およびスイート/プレジデンシャルスイート含む) |
| 食事 | 約10のレストラン&バー(フレンチ、チャイニーズ、イタリアン、和食など多彩な料理あり) |
| チェックイン/チェックアウト時間 | チェックイン:15:00~、チェックアウト:12:00 |
| 特徴的な設備やサービス |
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| 所在地 |
東京都港区六本木6-10-3(六本木ヒルズ内) |
| アクセス |
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終わりに&次回予告
グランド ハイアット 東京、いかがだっただろうか?
久しぶりのグランド ハイアット 東京は、懐かしさと同時に昔とは違った感覚を覚えて愉しい時間だった。
ホテルのみなさま、迎えてくださってありがとうございました。
この記録があなたの旅の参考になれば嬉しい。

さて、次回からまた北欧旅の続きに戻ろう。デンマークから移ってノルウェー編だ。最初はノルウェー・ベルゲンにある「シャルマント スコストレデット ホテル」だ。
耽美と退廃が共存するロマンティックなホテルだ。
配信は2025年10月25日予定だ。
できれば、お気に入り登録して楽しみに待っていただけると執筆も頑張れる。
それでは、また次回お会いしましょう。


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