日本のホテル滞在レビュー#11|ザ・リッツ・カールトン京都|鴨川のほとりで心を尽くしたおもてなしを

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ごきげんよろしゅう。ホテル偏愛家のシングルマンだ。自身の審美眼に従って世界の美しいホテルを巡り、その旅の破片を記している。

今回は、京都のにあるホテル「ザ・リッツ・カールトン京都」の滞在レビューをお届けする。京都には魅力的な外資ラグジュアリーホテルがたくさんある。その中でも、リッツは、いち早く京都に進出し、京都における外資ラグジュアリーホテルの礎を築いたといえるだろう。

それでは、行ってきます。

目次

旅のフラグメント

鴨川のせせらぎに寄り添い、東山三十六峰を望む。
数寄屋の雅と現代の洗練が、静かに交わる。
和紙の光と庭の水音が、心を深く解き放ち、
京都の美は、ここで新しい旋律を奏でる。

ザ・リッツ・カールトン京都の説明写真

ホテル前に流れる鴨川のほとりは、憩いの場。

ホテルはこの日常の景色に馴染んでもうずっとそこにあるかのよう。

しかし、一歩ホテルに足を踏み入れると、爽やかな香りが、リッツ・カールトン京都の世界へいざなう。

直線美で構成されたロビーフロアにまあるい月が浮かぶ。

ザ・リッツ・カールトン京都の説明写真
ザ・リッツ・カールトン京都の説明写真
ザ・リッツ・カールトン京都の説明写真

このホテルのハイライト、それは鴨川を眺めるこの部屋。

遠くに望む東山と京都の街並みが一枚の絵画のよう。

蒔絵のアメニティボックス、西陣のクッション、浴室の桜模様―

海外の視点で捉えた日本の伝統美を堪能できる設えも良い。

ザ・リッツ・カールトン京都の説明写真

未在で特別な夜で過ごし、夜道を散歩しながらホテルに帰ると、オレンジにライトアップされた七宝文様が浮かび上がる。

館内は静寂そのものでアート作品が語り掛けてくるよう。

おやすみなさい。

ザ・リッツ・カールトン京都の説明写真
ザ・リッツ・カールトン京都の説明写真

目覚めて簾を上げると、山の向こうから朝日が差し込む。

朝にだけ見ることができる京の表情はどこか神々しささえ感じる。

ここでただ時の移ろいを感じていたい。

ザ・リッツ・カールトン京都の説明写真

ピエール・エルメのクロワッサンで一日をスタート。

みずみずしい野菜や果物を添えて。

ザ・リッツ・カールトン京都の説明写真

レイトチェックアウトにして、のんびりプールで過ごす。

京都にいて、どこにも行かないという豊かな時間。

ザ・リッツ・カールトン京都の説明写真

スタッフに見送られながら、ホテルを後にする。

京都に来るべき理由がまた増えた。

Season – Summer, 2025
Room Category – グランドデラックスカモガワリバービュー

シングルマンシュラン 🌟🌟🌟🌟🌟— 9.2 / 10 Exceptional


シングルマンシュラン定義
🌟🌟🌟🌟🌟: その国/地域に行く目的になるホテル
🌟🌟🌟🌟  : その国/地域を訪れた際は泊まりたいホテル
🌟🌟🌟    : その国/地域を訪れた際は候補の1つとして検討したいホテル
🌟🌟    : その国/地域を訪れた際に他に候補がなければ選んでもよいホテル
🌟      : その国/地域を訪れても選ばないホテル

※詳細な評価基準についてはこちらを参照してほしい。
※これまで訪れた全ホテルのレビュースコアをまとめたものはこちらを参照してほしい


目の前の鴨川のせせらぎ、遠くに望む東山、そして京都の美しい街並み。リッツ・カールトン京都はまだ長い歴史はないが、京都の土地にしっかりと根付いて、ここでなければならぬという必然性を感じさせる。ホテル内は京都の文化のエッセンスをぎゅっと抽出したような濃密さがあり京都らしさを感じられる。この空間と比類なきホスピタリティを求めて京都にやってくる価値がある。

評価詳細(各5点満点)

コストパフォーマンス:2.5点

一時期よりは落ち着いた気はするものの、京都のホテル料金はインフレ気味だ。特にハイシーズン(連休、紅葉、桜シーズン)はびっくりするほど高い。これはリッツに限らず、京都の宿全般に言えることで、この時期は正直料金に見合っていないと感じることも多い。

そのため、ハイシーズンを外すか、あるいはリッツであればマリオット・ボンヴォイのポイントを上手く活用するのが良い。今回私は、お盆の時期での滞在となったが、早めに予約していたので、10万ポイントを切って宿泊することができた。通常の予約だと宿泊したグランドデラックスカモガワリバービューは25万円ほどだったので、かなりお得に滞在できたことになる。このようにうまくポイントを活用できた場合は、コスパは良いだろう(ここでの評価はポイント未利用時を基準としている)。

アクセス:4点

京都駅からタクシーで10分程度。鴨川のほとりにあり、非常に閑静な場所にありながら、祇園や東山といった観光地へのアクセスも良い。外資ラグジュアリーホテルで早い段階で京都に進出してきたこともあり、最高の立地を確保している。

ただし、電車でアクセスする場合には、最寄り駅からは10分くらい歩くことになる。真夏の京都は、本当に暑い(真冬はとても寒い)ので、その時期に泊まる方はタクシーがいいかもしれない。

ソロフレンドリー:4点

もちろんYesだ。ここはひとりでいても誰かと来ても素敵な滞在が約束される。ひとりでくる場合はやはりリバービューが圧倒的におすすめ。鴨川を眺めながら、のんびりと過ごす時間は、ひとりの時間をより特別なものにしてくれるだろう。

キュイジーヌ:3.5点

朝食のみ利用。今回はル・ロカンダで洋食をいただいた(お盆期間中の宿泊で、水暉で提供される和朝食も選べた)。

ビュッフェを中心としつつ、メインはオーダー式のビュッフェ形式。やはりリッツ京都の朝食といえば、ピエール・エルメのクロワッサンだろう。メインでいただいたフレンチトーストも含め、パンの種類が豊富で美味しいのは嬉しいよな。ついつい食べ過ぎてしまう。

ビュッフェはサラダとフルーツ中心。品数は多くはないものの、フレッシュで美味しい。

クリーンネス&ファシリティー:5点

すべてが美しく整えられており、清掃スタッフの方々のプロフェッショナリズムに感服だ。比較的あたらしいホテルなので、設備面も不便は何も感じなかった。トイレや冷蔵庫のような生活感があるものはできるだけ見えないように設置されているため、少し探してしまった(笑)

アメニティも申し分ない。パジャマがないなと思ったが、リクエストすれば持ってきてくださる。着心地が良くおすすめだ(販売もしているようだ)。バスアメニティはディプティックのイチジク。普段愛用しているものなので嬉しい。

その他にはプールも利用。混雑もそれほどなく、サウナもあり、使い勝手は良い。

ホスピタリティ:4.5点

さすがホスピタリティのリッツ・カールトン。チェックインからチェックアウトまで心地よく過ごすことができた。

特にチェックインを対応いただいた方は一流ホテルの凛とした立ち振る舞いとフレンドリーさのバランスがとてもよかった。夕食は外のレストランを予約していたのだが、レストラン名を伝えると、当然のようにレストランの場所を把握されており、適切な時間でタクシーを手配してくださった。

また、部屋をボトムのデラックスからリバービューに3つアップグレードしていただいたのだが、たまたまその日の京都は五山の送り火の日。「大文字が見えるお部屋にアップグレードさせていただきました」ととても粋なサプライズをしていただいた。

他のスタッフの方も館内で少し困った様子だと、すぐに声をかけてくださり、本当によくゲストを観察しているなぁと感じる。帰り際には「〇〇様、いってらっしゃいませ」とすれ違うスタッフに名前で送り出される。イヤモニで共有されているのだと思うが、さすがだ。

こんな風にリッツ京都では、スタッフの方が積極的にコミュニケーションを取ってくださる。マニュアル通りではなく、個々のホスピタリティが伝わる。リッツ・カールトンに滞在したのは久々だったが、改めてリッツのおもてなしは素敵と感じた。

なお、インバウンド需要のためと思われるが、外国人スタッフの割合が多く、やはり日本人スタッフとの差は否めない。ベテランの外国人スタッフは遜色ないが、比較的若手のスタッフが多いようで、日本語のスキルや立ち振る舞いなど初々しさが残る(もしかして研修でたくさん受け入れている?と思うほど)。ただ、一生懸命さはとても伝わるので、特段悪い印象はない。

センス&ユニークネス:4.5点

インテリアを手掛けたのは、ピーター・レミディオス率いる香港に拠点があるレミディオス・スタジオ。館内に入って感じる「七宝や格子など和の要素を取り入れつつも、これは日本人が手掛けたものではなさそうだ」という感覚は正しかった。なお、この感覚に否定的な意味合いは全くなく、純和風ではないものの、日本以外の文化で育った方が日本の文化を丁寧に解釈して、上手に落とし込んでいる好例だろうと思う。館内に点在する400点ものアート作品も日本人アーティストのものだったり、日本文化へのリスペクトも感じられる。

ラグジュアリー感が全面に出ているので好みは分かれそうではあるが、嫌みはない。なお、レミディオス・スタジオが手掛けた日本のホテルだと、グランド ハイアット 東京もそうだ。そういわれてると「あー確かになんかわかるかも」と思えてくる(笑)

ザ・リッツ・カールトン京都が気になるあなたに向けた予約方法

ザ・リッツ・カールトン京都のことが少しでも気になっていただけたら嬉しい。そんなあなたのために私のおすすめの予約方法を記しておきたい。

ホテル偏愛家の私が選ぶベストな予約サイト、それはBooking.comだ。様々な予約サイトを実際に利用・比較し、その①利便性、②安全性、③価格の観点から判断したもので、私の旅にも欠かせない存在になっている。比較できるように主要な大手予約サイトのリンクを載せておくので、あなたの好みに合うものを選べば良いが、もし決められないということであれば、Booking.comを選んでおけば間違いないだろう。なお、海外にはあまり行かず、国内旅行がメインの方は、一休.comも選択肢に入る。下記、各サイトのロゴをクリックすれば直接ホテルページにアクセスでき、簡単かつお得に予約ができるので、ぜひ利用してほしい。

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※予約サイトの考え方についてはこちらを参照してほしい。


ホテル基本情報

項目 詳細
ホテル名 ザ・リッツ・カールトン京都(The Ritz‑Carlton, Kyoto)
ホテルブランド The Ritz‑Carlton
ホテルグループ マリオット・インターナショナル
プライスカテゴリー ラグジュアリー
客室数やタイプ 全134室
チェックイン/チェックアウト時間 チェックイン:15:00~/チェックアウト:12:00
食事
  • 「水暉(みずき)」:京懐石中心の日本料理
  • 「La Locanda」:イタリアン
  • 「The Bar」「Lobby Lounge」など
設備・サービス
  • スパ&屋内プール
  • フィットネスセンター
  • 24時間ルームサービス
  • 駐車場(電気自動車充電ステーションあり)
  • Wi‑Fi、会議イベント施設、自転車レンタル、ドライクリーニングなど
所在地 京都府京都市東山区鴨川二条大橋畔

アクセス
  • JR京都駅からタクシーで約10分
  • 阪急・地下鉄四条河原町駅から徒歩約15分
  • 祇園、先斗町、河原町通などの観光エリアも徒歩圏内
周辺観光
  • 祇園、錦市場、平安神宮、嵐山など名所へのアクセス良好
  • 鴨川沿いの散策や京都の伝統文化体験も満喫可能

終わりに&次の旅

ザ・リッツ・カールトン京都、いかがだっただろうか?京都での滞在をラグジュアリーなものにしてくれる、そんな場所だった。ホテルのみなさま、迎えてくださってありがとうございました。

この記録があなたの旅の参考になれば嬉しい。


ホテルキングアーサーのアイキャッチ画像

さて、次回はデンマークの「ホテル キング アーサー」だ。湖畔にあるかろやかで居心地の良いホテルだ。

お届け2025年9月6日予定だ。できれば、お気に入り登録して楽しみに待っていただけると執筆も頑張れる。

それでは、また次回お会いしましょう。

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