
最高のホテルが創り上げる最高のダイニングだ
ごきげんよろしゅう。ホテル偏愛家のシングルマンだ。自身の審美眼に従って世界の美しいホテルを巡り、その旅の破片を記している。
今回は、スウェーデン・ストックホルムにあるエトヘムのダイニング「Sköldungagatan 4」のディナーをお届けする。エトヘムのコンセプトをそのままに家のような寛いだ雰囲気の中、最高のチームが作り上げるノルディックキュイジーヌがいただける。
それでは、行ってきます。
旅のフラグメント

自分の部屋からダイニングへと向かう。
時間は19時。まだ昼間のように明るい。
光に溢れたぬくもりのあるダイニングはホテルと同様、友人の家に訪れたような感覚だ。
「どこでもあなたの好きな場所に座っていいのよ」と言われて真っ先にカウンター席を選ぶ。ライブキッチンは間違いなく特等席だ。
夏の匂いがする微風が心地よい。
さて、まずは泡でスタートしようか。




なんて美しいキッチンなのだろう。
風変わりな野菜やハーブ、あるいは絞めて吊るされた鶏がまるでインテリアのように置かれている。
それが、このキッチンをリズミカルに整える。
出される料理もこのダイニングの空間をぎゅっと一皿に閉じ込めたような調和がある。やさしく、あたたかな味。尖ったものはないが、終始美しいハーモニー。




カウンター席の隣で食事をしていたのは、LAからきたというご夫婦。
とても素敵な方たちで幸せで愉しい時間を共有できた。
食べることが大好きなようで、エトヘムのあとはNOMAに行くそうだ(羨ましい)。
こんな旅先での一期一会の出会いっていいものだよな。




お腹も心も満ちてゆく。
時期:Summer 2025
記憶の一皿
満ち満ちた、豊かな時間だった。オーガニック野菜はワイルドで力強い味わいでありながら、繊細さや複雑さも感じさせる。北欧は概して塩味が強い料理が多いが、ここは日本人の味覚にもよく合うように思う。一皿を選ぶのは難しいが最初に出されたシンプルなトマトがやたら旨かったな。あと、最後のミルフィーユも完璧。
そして食事中ずっと満ち足りた心地だったのだが、それはスタッフによるところが大きい。私についてくれたスタッフの方が本当に素敵かつプロフェッショナルで、とても良くしていただいた。食事を終え、店を後にするときに感謝を伝えると、「なんていじらしいの!」とハグしてくる勢いだった(笑)
Sköldungagatan 4が気になるあなたに向けた予約方法
Sköldungagatan 4のことが少しでも気になっていただけたら嬉しい。
宿泊者以外はウォークインで入ることはできない、予約が必須だ。エトヘムの公式HPからオンラインで予約することができるので活用してほしい。ホテルの予約をしたい場合は、以下から予約するのがおすすめだ。なお、宿泊者は当日にでも一声かけておけば利用できると思う。私もスタッフから「今日の夜はうちのダイニングで食べるかい?」と聞かれた。まるで母親に「あんた今日夕飯どうすんの?」と聞かれるみたいに(笑)




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レストラン基本情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| レストラン名 | Sköldungagatan 4(Kitchen at Ett Hem) |
| ホテル名 | エトヘム(Ett Hem) |
| 予算 | 20,000~30,000円/人(ディナー利用時) |
| 営業時間 | 定休日なし、ランチ営業あり |
| 所在地 |
Sköldungagatan 4, 114 27 Stockholm, スウェーデン |
終わりに&次回予告
Sköldungagatan 4、いかがだっただろうか?
私にとってとても大切な場所になった。ちなみにSköldungagatan 4という名前は単に住所だ(読み方はわからない(笑))。 Sköldungagatan 2というダイニングもあるが、こちらは宿泊者専用のダイニングになっている。メインのダイニングは4だ。
レストランのみなさま、ごちそうさまでした。
この記録があなたの旅の参考になれば嬉しい。

さて、次回は年内最後の記事として「2025年のベストホテル」をお届けする。
2025年もたくさんのホテルに宿泊したが、そのすべてを振り返りつつ、その中でも特に好みだったホテルをランキングで紹介する一年の総括記事だ。
配信は2025年12月27日予定だ。
できれば、お気に入り登録して楽しみに待っていただけると執筆も頑張れる。
それでは、また次回お会いしましょう。


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