日本のホテル滞在レビュー#6|BYAKU Narai in 長野|400年の時空を超えて過ごす宿

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長野
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こんなノスタルジックな場所があるなんて知らなかった。。

ごきげんよろしゅう。

長野の奈良井宿にあるホテル「BYAKU Narai」の滞在レビューをお届けする。

夏のショートトリップを計画していた時、奈良井宿の情緒溢れる雰囲気とこの宿の美しい格子の写真が目に留まった。せっかくならこの美しい格子の部屋に滞在したいと思っていたら運よく滞在日に空きがあったので伺うことにした。

それでは、行ってきます。

旅のフラグメント

BYAKU Naraiの写真

奈良井宿、そこは江戸時代にタイムスリップしたかのような町並み。

遠くには美しい山の稜線。

さらにその向こうにはもくもくと立ち上がり真っ青なキャンバスに落ちる入道雲。

照りつける太陽に汗が滴るけれど、どこからともなく聞こえてくる風鈴の音色が涼やかで心地よい。

BYAKU Naraiはそんな特別な場所に佇んでいる。

BYAKU Naraiの写真
町並みに調和しながらも、存在感がある佇まいで迎えてくれる。
一歩中に入ると外の賑やかさは遮断される。格子から光が射し込み幻想的。
BYAKU Naraiの写真

今回の滞在では一目惚れしたストライプの格子が美しい部屋を。

障子を通りて部屋に光が広がる様子もまた格別だ。

通りに面しており、静かでありながら障子越しに感じる町ののどかな空気にとろける。

BYAKU Naraiの写真
部屋風呂も十分な大きさで木の香りに癒される。
BYAKU Naraiの写真
夕暮れ時には一層幻想的な雰囲気に。ここの2階が今回の部屋だ。
BYAKU Naraiの写真

夕方の観光客がいなくなったあとの静まり返った奈良井宿を満喫した後は、お待ちかねの夕食。

酒蔵を改装した天高の空間で富山の郷土料理と地酒をいただく。

食事を終えたら大浴場の山水でのんびりとあたたまろう。

BYAKU Naraiの写真
朝食は夕食と同じレストランだが、朝日がたっぷり入るカウンター席でいただく。
BYAKU Naraiの写真

早朝の奈良井宿はまだ涼しく、散歩するのにうってつけだ。

木曽の大橋は過去と現在を行き来する、そんな場所のようだった。

さて、そろそろここを渡って現在に帰ろう。

時期:Summer, 2024
部屋:歳吉屋 百二

シングルマンシュラン(5つ星評価):🌟🌟🌟🌟


シングルマンシュラン定義
🌟🌟🌟🌟🌟: その国/地域に行く目的になるホテル(ポジティブ評価
🌟🌟🌟🌟  : その国/地域を訪れた際は泊まりたいホテル(ポジティブ評価
🌟🌟🌟    : その国/地域を訪れた際は候補の1つとして検討したいホテル(ポジティブ評価
🌟🌟    : その国/地域を訪れた際に他に候補がなければ選んでもよいホテル(中立評価
🌟      : その国/地域を訪れても選ばないホテル(ネガティブ評価

※詳細な評価基準についてはこちらをご参照してほしい。


全長1kmという日本最長の宿場町である奈良井宿はノスタルジックで江戸時代に迷い込んだよう。

宿の部屋にいるときも障子ごしにこの町の営みの気配を感じることができ、かつての賑わいに思いを馳せることもできる。BYAKU Naraiはそんな風に奈良井宿という地域全体とのつながりを感じることができる。

宿に篭るというよりは、奈良井宿に篭る、そんな滞在をおすすめしたい。

評価詳細(各5点満点)

コストパフォーマンス:3点

立地を考えるとやや割高だと感じていたが、実際に滞在した後は妥当だと感じた(伺ったのがハイシーズンということもある)

素泊まりプランもあるが、この場所を深く理解し楽しむためにぜひ夕食とセットで。

アクセス:2.5点

東京から車で行く場合は4時間弱かかるため、それなりに大変。しかも奈良井宿付近は道幅も狭く駐車するのに一苦労だ(専用駐車場はあるものの自分たちで駐車する必要がある)。

一方で、電車だと最寄りの奈良井駅から徒歩5分なので、公共交通機関を使っていくのも良いかもしれない。奈良井駅までも新宿から乗り換え一回で行くことができるしな。とはいえ、トータル時間では車とさほど違わない。

ソロフレンドリー:4点

ここに長期滞在して、誰にも邪魔されず本を読んだり、物書きをしたりしたい、そんな風に感じる場所だった。

特に観光客がいなくなった夜の奈良井宿は静寂に包まれ、優しい時間が流れる。ひとりを楽しむのに最高の場所だ。

キュイジーヌ:3.5点

食事をする場所は「嵓(くら)」という名前のレストランで元々は酒づくりをする「蔵」だった場所。当時の面影を忍ばせるユニークな場所になっている。

夕食は、コンセプチュアルな郷土料理がコースで供される。メニューを見ても想像できないものも多く、出てくるまでのお楽しみ。この辺はエンターテインメント性もあり面白い。

郷土料理を知ることができ文化的好奇心を満たすことができる一方で、少しコンセプトに寄りすぎている印象もある。例えば、鯉のあらいなどは貴重な食体験だが、やはり独特の味わいがあり好みがわかれるだろう。どこまでコンセプトを押し出すのかバランスのとり方が肝要だろう。

お酒に関しては、地酒も豊富なのでぜひペアリングを。富山の日本酒は個人的には好みなものが多い。

クリーンネス&ファシリティー:4点

築200年の建物であるが中はリノベーションされており、快適に過ごすことができる。もちろん建物が刻んできた時間とその記憶も感じることもでき、新しい建物には真似できない味わいがある。

こういう場所に来るとどうしても温泉に入りたくなるが、残念ながらここにはない。その代わり、湧き水を引き込んだ大浴場がある。この大浴場も元々は酒造の貯蔵庫だった場所。木曽五木として知られるヒノキ・サワラ・アスナロ・コウヤマキ・ネズコを贅沢に用いたあたたかな空間で、やわらかなお湯に浸かれば温泉に負けない癒やしの時間になるだろう。

部屋風呂に関しては、部屋ごとに特徴が異なるが、こちらも温泉がない分をカバーしようという心意気が感じられて良い。個人的には大浴場があれば、基本部屋風呂はあまり使わないのだが、つい入ってみたくなる空間だった。

ホスピタリティ:3.5点

みなさんフレンドリーで、さりげない心配りやきめの細かいおもてなしが印象的だった。あまりお話する時間はなかったが、笑顔が印象的で気持ち良い接客だった。

お若い人が多い印象で、この地域を活性化させたいと思っている熱い志をもった方々が集まっているような気がした。

センス&ユニークネス:4点

宿泊する建物はどれも200年ほど前に建てられたもので、それだけでここに来る価値があると思う。全4棟16部屋はノスタルジックな世界観を共有しながらもどれも間取りが異なりユニークだ。きっとあなた好みの部屋が見つかるだろう。

今回滞在した「百二」は一面にずらっと並んだ面格子と障子が完璧な美しさだった。

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ホテル基本情報

項目 詳細
ホテル名 BYAKU Narai(ビャク ナライ)
宿泊料金 約60,000円~(時期・プランにより変動)
客室数やタイプ 全16室
食事 レストラン「嵓(くら)」にて長野食材を使ったコース料理
チェックイン/チェックアウト時間 チェックイン:15:00、チェックアウト:11:00
特徴的な設備やサービス
  • 国の重要伝統的建造物群保存地区に位置
  • 湧水を引いた大浴場あり
  • 味噌蔵を改装したバーあり
所在地 〒399-6303 長野県塩尻市奈良井551

アクセス JR奈良井駅から徒歩約5分

終わりに&次回予告

BYAKU Narai、いかがだっただろうか?

古き良き日本を感じることができる滞在で、こういった伝統や文化をこれからも大切に次の世代へ残していくことが我々の責任なのだと感じた。私にできることは宿泊することだけかもしれないが少しでも貢献していきたいと思う。

宿のみなさま、迎えてくださってありがとうございました。

この記録があなたの旅の参考になれば嬉しい。


さて、次回は東京・銀座にあるACホテル東京銀座だ。

銀座という便利な立地にあるマリオット系列のホテルだ。

配信は2025年5月24日予定だ。

できれば、お気に入り登録して楽しみに待っていただけると執筆も頑張れる。

それでは、また次回お会いしましょう。

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