
2024年11月に開業したばかりの全10室の隠れ家だ
ごきげんよろしゅう。
今回は、京都・宇多野にあるホテル「Hotel 宇多野京都別墅」の滞在レビューをお届けする。
京都市内の比較的アクセスのよい場所かつ温泉も愉しめる場所を探していた時に見つけたのが、この宿。昭和初期の文化的価値のある建物をリノベーションしたというその世界観にも惹かれて伺わせていただくことにした。
それでは、行ってきます。
旅のフラグメント

世界遺産・仁和寺。
そこからしばし歩くと、静かな街並みの中に美しい邸宅が現れる。

ラウンジダイニングに案内されるとその和洋折衷の見事な設えに息をのむ。
美しい庭園を眺めながらいただくウェルカムスイーツにほっと幸せな時間。




かつてここで過ごした人たちの思い出がふっと偲ばれるような廊下。
滞在する部屋がある新館へは、渡り廊下からそのまま繋がっている。
古いものだけではなく、それと調和するように設えられた新しいもの。古今それぞれの良さを感じることができるのも良い。


木のぬくもりを感じることができるゆったりした部屋は気持ちをリラックスさせてくれる。
バスルームに入ると、たっぷりのお湯がすでに張られている。青石造りが美しい大きなこの部屋風呂は温泉だ。
京都市内で温泉がある宿は多くはない。ここはそんな贅沢を叶えてくれる場所だ。
大浴場も好きだが、こんな風に空間を独り占めできる風呂も最高だ。
好きな音楽を流してついつい長湯してしまう。





翌朝、深々と舞う雪が庭園に積もっていく様子をみながら、ジェラートを。
鮮やかなフルーツの色が白の世界に映える。
寒い日に食べるジェラートもまた格別。

雪が積もった庭園は一層静謐だ。
照明がなくとも雪明かりが波硝子や和紙を通して室内をほわっと照らす。
陰翳礼讃。
時期:Winter, 2025
部屋:楓・つつじ
シングルマンシュラン(5つ星評価):🌟🌟🌟🌟
シングルマンシュラン定義
🌟🌟🌟🌟🌟: その国/地域に行く目的になるホテル(ポジティブ評価)
🌟🌟🌟🌟 : その国/地域を訪れた際は泊まりたいホテル(ポジティブ評価)
🌟🌟🌟 : その国/地域を訪れた際は候補の1つとして検討したいホテル(ポジティブ評価)
🌟🌟 : その国/地域を訪れた際に他に候補がなければ選んでもよいホテル(中立評価)
🌟 : その国/地域を訪れても選ばないホテル(ネガティブ評価)
※詳細な評価基準についてはこちらをご参照してほしい。
泊まったのはとても寒い日だった。「明日は積もりそうですよ」と宿の方が仰った通り、朝起きると雪が舞っており、見る見る間に庭園を白く染めてしまった。「積もりましたねぇ」「ほんとですね」そんな何気ない会話があたたかな印象として残っている、そんな滞在だった。
今回は夕食はつけないプランだったが、朝食が美味しかったので次回は夕食も愉しみたい。
評価詳細(各5点満点)
コストパフォーマンス:3.5点
京都も軒並み宿泊費がインフレしている中で、お値打ちな宿泊料金が設定されていると思う。また開業してまだ間もないということもあり、一休などでは開業プランもあり、さらに嬉しい料金になっているので、この機会にぜひ利用をおすすめしたい。
アクセス:3.5点
最寄りの嵐電・宇多野駅までは京都駅から電車で30分ほど、そこから徒歩数分だ。ただ乗り換えもあるので、京都駅から直接向かいたい場合はタクシーで25分ほど。その他、予約制だが、花園駅まで送迎もしていただける。
なお、周辺は世界遺産の仁和寺があるが、基本的には住宅街なので、観光地を色々巡りたい場合は少し距離があるので気を付けよう。ただ太秦、金閣寺、嵐山といった西側は比較的アクセスしやすい。
ソロフレンドリー:4点
全10室のスモールラグジュアリーホテルゆえ、静かに過ごすことができる。
お部屋の温泉をゆっくり愉しみ、ラウンジで庭園を愛でながら静かに本を読んで過ごす。そんな滞在が向いているかもしれない。
キュイジーヌ:3.5点
朝食のみ利用。和朝食でメインは旬のお野菜のしゃぶしゃぶだ。釜炊きの炊き立てのごはんに、京のおばんざいなど充実の朝食で朝からつい食べ過ぎてしまった。
また、館内にはジェラテリアが併設されており、専任のパティシエがいるそう。そのため、スイーツが美味しく甘党の私にはとても嬉しい。ウェルカムスイーツ、無料で楽しめるホテルメイドスイーツ、食後のプリン、そしてジェラート・・京都や淡路島の素材を使ったスイーツはどれも美味しい。
クリーンネス&ファシリティー:4点
古い部分は大切に修繕され手入れされているし、新しい部分はまだピカピカだ。両者のちぐはぐ感はなく、うまく調和している。
小さいホテルゆえ、あれもこれも設備があるわけではないが、不満はない。むしろ温泉があるのが嬉しい。ここで湧き出ているものではなく運営しているホテルグループの敷地内から運んできているものだが、大きなグループが運営しているからこそ実現できたことだな。
ホスピタリティ:4点
運営しているのは、ホテルニューアワジグループ。ゆえに訪問したのが開業して日も浅かったものの安心できるオペレーションだった。
ただ、チェックインの1時間前ほどに到着してしまい、ラウンジでゆっくり待ってようかと思ったが、清掃中で館内で待つことはできないとのことだった。周辺にカフェ等もないのでちょっと困ってしまったが、これは仕方ないかな。。もしかしたら今は変わっているかもしれない。
センス&ユニークネス:4点
昭和初期に建てられた財界人の邸宅だったこの場所。そこここに当時の貴重な面影を残している。例えば、窓には手拭きによる「波硝子」。水の揺らぎを思わせる表情が、そこを通す景色をノスタルジックに映す。あるいは欄間に彫り込まれた京都の風景。これも当時のままのものだそうだが、可愛らしい表情で、現代的。元の主人の審美眼の高さがうかがえる。
このような文化的価値がある場所に滞在できるのはとても貴重な体験だ。泊まる側も敬意をもって大切にしていかなければならないな。
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ホテル基本情報
項目 | 詳細 |
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ホテル名 | Hotel 宇多野京都別墅(ほてる うたの きょうと べっしょ) |
ホテルグループ | ホテルニューアワジグループ |
宿泊料金 | 約47,000円~(時期・プランにより変動) |
客室数やタイプ |
全10室:
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食事 |
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チェックイン/チェックアウト時間 | チェックイン:15:00、チェックアウト:11:00 |
特徴的な設備やサービス |
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所在地 |
〒616-8205 京都府京都市右京区宇多野御屋敷町14 |
アクセス |
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終わりに&次回予告
Hotel 宇多野京都別墅、いかがだっただろうか?
庭園が美しく雪化粧された景色がとても印象に残った滞在だった。
ホテルのみなさま、迎えてくださってありがとうございました。
この記録があなたの旅の参考になれば嬉しい。

さて、次回はスリランカ・コロンボのレストラン「パラダイスロード ザ ギャラリーカフェ」だ。
元々ジェフリーバワの事務所だった場所で現在はカフェになっておりレベルの高いスリランカ料理がいただける。
配信は2025年6月7日予定だ。
できれば、お気に入り登録して楽しみに待っていただけると執筆も頑張れる。
それでは、また次回お会いしましょう。
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