
シーギリヤのついでに程度で行ったのだが、その色彩に魅了された。
ごきげんよろしゅう。
今回は、スリランカ・ダンブッラにある世界遺産「ダンブッラ石窟寺院」をお届けする。黄金寺院とも呼ばれるこの場所は、紀元前1世紀に当時の王によって建立された。その後も長い年月をかけて多くの増築がなされスリランカを代表する寺院となった場所だ。
それでは、行ってきます。
旅のフラグメント



中に入るとひんやりした空気に包まれる。
そして外観からは想像できない色彩の洪水に圧倒される。色が塗られていない場所がないほど、壁から天井まで埋め尽くされている。
狂気すら感じる小宇宙。
1000~2000年前に造られたものとは思えないほど鮮烈で、現代にも通じる色彩感覚。
暗がりの中にぼうっと立ち上がるその色彩を眺めていると深淵に落ちていく感覚になる。






スリランカでは、寺院に行くとき白い衣装で行くのが正装なのだそうだ。
だから、白い服を着た参拝者がとても多く、青空の元、たくさんの白い布が風にたなびく光景はなんとも美しい。
手元の紫やピンクの蓮の花が彩を添える。
こんな風に行き交う人々をただ眺めてみるのも旅では大切な時間だ。

時期:Summer 2024
記憶の一筆
「1000~2000年前に造られたものとは思えないほど鮮烈で、現代にも通じる色彩感覚。」と書いたが、正確には補修はされているそうだ(最後の修復はキャンディ王国によって18世紀になされているようだ)。つまり塗り直しも施されているということで作られた当時の色そのままではない。
その説明を受けて、腑に落ちる部分も多い。当時のままだとすると明らかに保存状態が良すぎるのだ。それに当時はなかったであろう色も使われているようにも感じるし、忠実に補修をしているわけでもないのかもしれない。
とはいえ、スリランカの歴史を伝える貴重な場所であり、スリランカ人にとって大切な祈りの場所であることに変わりはない。そういった背景を踏まえても、その色彩には圧倒されるばかりだ。
シーギリヤロックとあわせて行きたいホテル
シーギリヤロックに行くときにオススメのホテルは「ヘリタンス カンダラマ」だ。
ダンブッラにあり、シーギリヤロックへのアクセスも良く、ジェフリーバワもまたシーギリヤから多くのインスピレーションを受けているからだ。素晴らしいホテルなのでぜひ訪れてみて欲しい。
旅のスポット基本情報
項目 | 詳細 |
---|---|
スポット名 | ダンブッラ石窟寺院(Golden Temple of Dambulla) |
営業時間 | 7:30~19:00(最終入場17:00) |
入場料 | 2,000スリランカルピー |
所在地 | Kandy – Jaffna Hwy, Dambulla, Sri Lanka |
アクセス | シーギリヤからバスで40分ほど、コロンボからバスで5時間ほど |
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