日本のホテル滞在レビュー#14|ザ・リッツ・カールトン日光|バースデーは中禅寺湖ビュースイートで

ザ・リッツカールトン日光のアイチャッチ画像

ごきげんよろしゅう。ホテル偏愛家のシングルマンだ。自身の審美眼に従って世界の美しいホテルを巡り、その旅の破片を記している。

今回は、栃木の中禅寺湖あるホテル「ザ・リッツカールトン日光」の滞在レビューをお届けする。幸せなことにバースデーをこのリッツ日光で祝っていただけることになった。こんな幸せなことってないよな。滞在の日が待ち遠しくて指折り数えていた。

それでは、行ってきます。

目次

旅のフラグメント

中禅寺湖の水面と、男体山の沈黙に挟まれて
建築は多くを語らず、自然へと言葉を譲る
風と光が主役となる時間
思考さえもゆっくりと澄んでいく

残暑残るよく晴れた日曜日。

ロビーは、賑やかな声で満ちている。

こんな日は、部屋に籠ってしまうのがよさそうだ。

今回滞在するのは中禅寺湖ビュー・スイート。

部屋に入った瞬間に、「ああ、この部屋好きだな」と確信する。

明るい色味の木材を基調した空間に光が差すと一層あたたかみが増す。

木と対照的な石の質感も印象的。

日光の風景をこの一部屋で表現したようにも思える。

過度ではなく、しかし随所に散りばめられた和の要素も美しい。

太陽が傾き、湖を染めてゆく。

ワインのような深い紅に移ろっていく。

日が落ちるまでテラスで何もせず過ごすこの時間が、このホテルのハイライト。

ディナーに向かうためラウンジに降りると昼間とはうってかわって誰もいない。

照明も落とされ、ぐっと色気が増す。

ここからは大人のための時間。

早朝もまた最高の時間。

観光客のいない中禅寺湖のほとりを散歩するのにうってつけ。

湖から流れる少しひんやりした空気が心地よい。

時間帯によって刻々と姿を変える中禅寺湖は見飽きることがない。

次回も必ずこの部屋に。

時期:Autumn, 2025
部屋:中禅寺湖ビュー・スイート

シングルマンシュラン🌟🌟🌟🌟🌟— 9.0 / 10 Exceptional


シングルマンシュラン定義
🌟🌟🌟🌟🌟: その国/地域に行く目的になるホテル
🌟🌟🌟🌟  : その国/地域を訪れた際は泊まりたいホテル
🌟🌟🌟    : その国/地域を訪れた際は候補の1つとして検討したいホテル
🌟🌟    : その国/地域を訪れた際に他に候補がなければ選んでもよいホテル
🌟      : その国/地域を訪れても選ばないホテル

※詳細な評価基準についてはこちらを参照してほしい。
※これまで訪れた全ホテルのレビュースコアをまとめたものはこちらを参照してほしい


湖と山に抱かれた、澄んだ空気。朝、窓の外に広がる中禅寺湖の静けさ。ザ・リッツ・カールトン日光は、「自然とブランドの接点」を探るホテルだと思う。完璧なオペレーションではない日もあるかもしれない。だが、それをも包み込むような寛大な自然。その自然を最も美しく見せる謙虚で洗練された佇まい。好きだなぁ。季節ごとに全く違う表情を見せるだろうから、季節ごとに訪れたくなるな。

ちなみにリッツ日光で働いていたことがある知人曰く、5月下旬から6月頭くらいが青々とした緑が美しく、観光客もまだ少ないためおすすめだと言っていたのでぜひ行ってみてほしい。

評価詳細(各5点満点)

コストパフォーマンス:3点

開業当初からじわじわと値上がりしているように思う。とはいえ、この立地、この建築、この設備を考えれば妥当な水準なのかもしれない。圧倒的な割安感はないものの、東京や京都と比べると過度な割高感もない。

アクセス:2.5点

日光駅からさらに車で約30分。奥日光という立地は、気軽とは言えない。しかし、その距離こそがこのホテルの前提条件だ。辿り着くまでの道のりが、日常との距離を広げてくれる。便利さではなく、隔絶を愛したい。

ソロフレンドリー:3.5点

今回は一人ではなかったが、もちろん中禅寺湖のほとりで、ひとり静かに過ごす時間もたまらなく美しいだろう。

ただ、実際の滞在で感じたのは、ファミリー層が多く、子どもの姿も想像以上に見かけた。湖畔リゾートとしての側面が強い。完全な静寂を求めるなら、時期や曜日の選定が重要になるだろう。

それでも、客室や温泉で過ごす時間は、ひとりでも十分に成立する。

キュイジーヌ:4.5点

夕食と朝食で利用。
夕食の詳細は別記事へ譲るが、食材と技術の質は高いし、雰囲気もとても良い。

朝食は、和朝食が圧巻だった。量・味・構成の完成度。日本のホテルの中でもトップクラス。ということは、つまり世界基準で見てもトップレベルだろう。ここは「和」が強い。洋食はやや印象が薄いが、土地との接続を考えれば納得。滞在の際は、ぜひ朝食付きのプランを。

クリーンネス&ファシリティー:5点

どこも完璧に整えられている。複数のレストラン、温泉、スパ、ジム・・・。奥日光でこれだけの設備が揃っているのは大きな価値。何より温泉があるのは嬉しい。温泉があるリッツ・カールトンは世界でもここだけなのだそうだ。日光湯元からひかれた源泉は硫黄の香りがたまらない。内風呂、外風呂、サウナと整うための環境はばっちりだ。温泉の音に耳を傾けながらのんびりと過ごしたい。

館内全体を見ると木と石を基調とし、自然光の入り方も計算されている。湖畔のラグジュアリーとして、ハード面は極めて高水準。

ホスピタリティ:3.5点

正直に言えば、チェックイン体験は理想的ではなかった。混雑時とはいえ、テーブルに案内された後20分以上待機。「忘れられているのでは?」と感じる時間。結局部屋へ入るまで30分以上かかり、出だしで違和感が生じてしまった。誕生日ということも伝えていたが、特にお祝いの言葉もなかったな。チェックイン時にレイトチェックアウトを希望する旨伝えると、混雑を理由に30分だけというしょっぱさ。翌日平日だからそんなに混んでないと思うし、実際に部屋は空いていた(その直前に滞在したリッツ京都は、こちらから何も言わずに16時チェックアウトにしてくださった。お盆というハイシーズンにも関わらずだ)。

チェックアウト時も、レセプションと駐車場との連携不足で出発に少し手間取ったのだが、これら一連のこの体験から感じたのは、チーム連携の不完全さ。他のリッツ・カールトンではここがむしろ強みなだけに、残念だ。

しかし、あくまでチーム連携がうまくいっていないだけで個々のスタッフは素晴らしいのだ。特にレストランで担当してくださった方。夕食と朝食を通して同じ方がついてくださったのだが、品がありながら柔らかい距離感。あの安心感は、確かにリッツ・カールトンのホスピタリティだった。

センス&ユニークネス:4.5点

建築は、安心安定の日建設計、内装は、LAYAN Architects + Designers。自然を前提に設計されており、木材、石、和の意匠など、自然とのコントラストではなく、自然との調和が意識されている。中禅寺湖と男体山の景観を損なわない低層構造になっているのもそのあらわれだろう。「日光らしさ」を抽象化し、リッツの言語に翻訳している。派手さはないが、自然と調和し、自然に対して謙虚なラグジュアリー。それがこのホテルの個性だ。

今回滞在した中禅寺湖ビュー・スイートもとても良かった。個人的には、広い部屋にはそれほど拘りがなく、むしろ世界観が間延びするくらいならコンパクトな部屋の方が良かったりもするのだが、ここは不自然な余白もなく、美しい部屋として成立していた。

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ホテル基本情報

項目 詳細
ホテル名 ザ・リッツ・カールトン日光(The Ritz-Carlton, Nikko)
ホテルブランド The Ritz-Carlton
ホテルグループ Marriott International(マリオット・インターナショナル)
プライスカテゴリー ラグジュアリー
客室数やタイプ 全94室(デラックスルーム、スイートルームなど)
全室バルコニー付きで中禅寺湖または男体山ビュー
食事
  • レストラン「日本料理 BY ザ・リッツ・カールトン日光」:和食会席
  • レストラン「ザ・バー」:洋食、ドリンク、アフタヌーンティー
  • ルームサービスも充実
チェックイン/チェックアウト時間 チェックイン 15:00~ / チェックアウト ~12:00
特徴的な設備やサービス
  • 温泉大浴場(源泉かけ流し)とスパ施設
  • 和モダンの建築とインテリア、美術品展示
  • マリオット ボンヴォイのエリート特典対応
所在地 栃木県日光市中宮祠2482

アクセス
  • JR・東武「日光駅」よりバスで約40分(中禅寺温泉バス停すぐ)
  • 東武日光駅から送迎車(有料)もあり
  • 華厳の滝・中禅寺湖の観光に至近

終わりに&次回予告

ザ・リッツ・カールトン日光、いかがだっただろうか?間違いなくお気に入りのホテルの1つだ。再訪が待ち遠しい。ホテルのみなさま、迎えてくださってありがとうございました。

この記録があなたの旅の参考になれば嬉しい。


UNE AUTRE CHAMBREのアイチャッチ画像

さて、次回はフランス・パリのホテル「ウヌ・オートル・シャンブル」だ。次回からフランス編に突入する。美しいホテルをたくさんお届けしていくのでお楽しみに。

お届けは2026年4月25日予定だ。できれば、お気に入り登録して楽しみに待っていただけると執筆も頑張れる。

それでは、また次回お会いしましょう。

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