ごきげんよろしゅう。ホテル偏愛家のシングルマンだ。自身の審美眼に従って世界の美しいホテルを巡り、その旅の破片を記している。
今回は、フランスのパリにあるホテル「ラ・ファンタジー」の滞在レビューをお届けする。雑誌かなにかではじめてこのホテルの写真を見たとき、北欧のホテルだと勘違いしてしまった。どこかウェス・アンダーソンの世界観にも通じる雰囲気をもつこのホテルが気になって、訪れてみることにした。
それでは、行ってきます。
旅のフラグメント
花々の色彩が、パリの喧騒をやわらげる
秘密の庭は、ゲストのインスピレーションを開かせる舞台
光がカーテンのように揺れ、心をほどいていく
そうして夢想が現実を追い越してしまう

エレベーターの中で聞こえる鳥の囀りが合図。
ドアが開くと、そこは、森の中。
パリの喧騒からのエスケープ。

部屋には、サプライズのバースデーケーキとメッセージカード!
一生懸命に書いてくれたことがわかる日本語。
思い出すたびに心が温かくなる。

カーテン、ソファ、ランプ、アート・・淡いトーンと植物モチーフの柄。
そこへ柔らかな光を受けてこの部屋は完成する。






朝、目覚めると窓の外に不思議な景色が立ち上がる。
無機質なコンクリートの壁が庭園に変わる。
夢と現実の交差点。

緑と赤のコントラストが織りなす空間は、このホテルのアイコニックなダイニング。
森の中でピクニックしている気分。




Season – Autumn, 2025
Room Category – Superior
シングルマンシュラン🌟🌟🌟🌟— 8.7 / 10 Outstanding
シングルマンシュラン定義
🌟🌟🌟🌟🌟: その国/地域に行く目的になるホテル
🌟🌟🌟🌟 : その国/地域を訪れた際は泊まりたいホテル
🌟🌟🌟 : その国/地域を訪れた際は候補の1つとして検討したいホテル
🌟🌟 : その国/地域を訪れた際に他に候補がなければ選んでもよいホテル
🌟 : その国/地域を訪れても選ばないホテル
※詳細な評価基準についてはこちらを参照してほしい。
※これまで訪れた全ホテルのレビュースコアをまとめたものはこちらを参照してほしい。
軽やかさ、儚さ、柔らかさ、そんな言葉が似合うホテルだ。万人受けを狙うのではなく、特定の人に深く刺さるようなデザインで、しっかりとした芯を感じる。私は、無難なデザインよりユニークな世界観があるホテルが好きなので、このホテルはとても好きだ。そしてその世界観を完成させるあたたかなホスピタリティーも良い。もしあなたが、ここに載せた写真の雰囲気が好きなのであればぜひ一度訪れてみてほしい。
評価詳細(各5点満点)
コストパフォーマンス:2.5点
1泊EUR500~600あたりだったと記憶している。部屋の広さは25平米ないくらいだったので、広さから考えるとやはりパリは高い。とはいえ、同クラスの5つ星ホテルと比較すると意外とリーズナブルなことに気付く。
アクセス:4点
ホテルは、パリ地下鉄7号線のカデ駅から徒歩数分とアクセスは良い。9区に位置し、オペラ・ガルニエやルーブル美術館は徒歩でアクセスできる距離。一方で、中心地からは少し離れているため、落ち着いた雰囲気で昔ながらの店構えが残っているのも魅力的。パリっ子たちの日常が垣間見れる、そんなエリアだ。
ソロフレンドリー:4点
やわらかな色彩、フレンドリーなホスピタリティにふっと肩の力が抜けるようなホテルだ。だからカップルでの滞在も良いが、ひとりで自分を労わりたいような日にもぴったりだと思う。スパも充実しているので、リトリート的な使い方も良いだろう。せっかくのパリ、街に繰り出したくなるが、1日くらいはホテルに籠ってのんびり過ごす日があってもいいと思わせてくれる。高層階ではないものの、今回滞在した部屋は、庭向きで通りにも面していなかったため、とても静かだった。
キュイジーヌ:3.5点
朝食のみ利用。
ビュッフェスタイル。味・種類はこのクラスのホテルとしては標準的だろう。とはいえ、パンがやはり美味しいのでついつい食べ過ぎてしまう。植物であふれた空間も心地よく、リラックスした時間を過ごすことができる。天気が良ければ、ぜひテラス席で。サンフランシスコの3つ星レストラン出身のドミニク・クレンが料理を監修しているのでディナーで訪れるのも良さそうだ。
なお、このホテルで一番美味しかったのは、サプライズでいただいたバースデーケーキだ。無花果のタルトだったのだが、ピスタチオのクリームとタルト、無花果のハーモニーが絶妙で、一人分のサイズじゃないだろと思いつつもペロッと完食してしまった。無花果はあまり得意ではないのだが、日本では食べたことのない美味しさで感動してしまった。また食べたい。
クリーンネス&ファシリティー:4.5点
2023年に開業したホテルであり、清々しい空気で満ちている。設備も最新で、パリのホテルにしては、エレベーターも真新しく快適(古くて小さいエレベーターも味があって好きだが。。(笑))。スパメニューも充実しており、ウェルネスに力を入れていることがうかがえる。
なお、バスルームは、スイートでもシャワーのみで、バスタブはない。日本だと5つ星ホテルでバスタブがついてないというのはあり得ないかもしれないが、パリでは一般的だろう。
ホスピタリティ:4点
チェックイン前に荷物だけ預けようと思ったら、13時には部屋の準備ができるから、と嬉しい申し出。少し街を散歩して13時にホテルに戻ると、覚えててくれてそのままチェックイン。受付でカードキーを受け取って部屋に向かおうと思ったら、スタッフが部屋までついてきてくれる。断るのも悪いかと思って、部屋まで案内してもらうと部屋にまで入ってくる。(あれ?部屋の説明もしてくれるのか?)と思って一緒に部屋に入ると、なんとテーブルにバースデーケーキがセッティングしてある。私がそれに気づくと「ハッピーバースデー!!」とサプライズでお祝いしてくれた。
嬉し過ぎるだろ、これは。おそらく通常のチェックイン時間より早く来てしまった私のために慌ててこのセッティングをしてくれたはずだ。この気持ちに幸せいっぱいだ。そしてケーキに添えられた手書きのバースデーカードはなんと日本語だった。日本人のスタッフではない、日本語を勉強しているというスタッフが一生懸命書いてくれたのだ。きっとこのサプライズはずっと忘れないだろう。
センス&ユニークネス:4.5点
このホテルのデザインは、スウェーデン出身の建築家兼デザイナーにマーティン・ブルドニツキ (Martin Brudnizki)によるもの。北欧っぽさを最初に感じたのはそのせいだったのかもしれないな。Belmond HotelのSplendidoなどのホテルも手掛ける彼のデザインの特徴は淡い色使いと微細な花柄にある。
ある意味でパリっぽくはなく、ユニーク。
ラ・ファンタジーが気になるあなたに向けた予約方法
ラ・ファンタジーのことが少しでも気になっていただけたら嬉しい。そんなあなたのために私のおすすめの予約方法を記しておきたい。
ホテル偏愛家の私が選ぶベストな予約サイト、それはBooking.comだ。様々な予約サイトを実際に利用・比較し、その①利便性、②安全性、③価格の観点から判断したもので、私の旅にも欠かせない存在になっている。比較できるように主要な大手予約サイトのリンクを載せておくので、あなたの好みに合うものを選べば良いが、もし決められないということであれば、Booking.comを選んでおけば間違いないだろう。下記、各サイトのロゴをクリックすれば直接ホテルページにアクセスでき、簡単かつお得に予約ができるので、ぜひ利用してほしい。




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ホテル基本情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| ホテル名 | La Fantaisie(ラ ファンタジー) |
| ホテルブランド / グループ | Leitmotiv Hotels |
| プライスカテゴリー | アッパー |
| 客室数やタイプ | 全73室(うちスイート10室) |
| 食事 |
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| チェックイン/チェックアウト時間 | チェックイン 15:00〜 / チェックアウト 12:00 |
| 特徴的な設備やサービス |
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| 所在地 |
24 Rue Cadet, 75009 Paris, France |
| アクセス |
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終わりに&次の旅
ラ・ファンタジー、いかがだっただろうか?淡い色彩に包まれてリラックスできた滞在だった。ホテルのみなさま、迎えてくださってありがとうございました。
この記録があなたの旅の参考になれば嬉しい。

さて、次回はフランス・パリのスポット「サント・シャペル」だ。圧巻のステンドグラスが心を捉える。
お届けは2026年5月16日予定だ。できれば、お気に入り登録して楽しみに待っていただけると執筆も頑張れる。
それでは、また次回お会いしましょう。

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