
コペンハーゲンの透明な光と空気を感じることができるホテルだ
ごきげんよろしゅう。
今回は、デンマークのコペンハーゲンにあるホテル「ホテル キング アーサー」の滞在レビューをお届けする。ハイシーズンのコペンハーゲンはホテル代も高騰する。そんな中、比較的リーズナブルなのに写真から感じられる雰囲気が良かったこのホテルを選んでみた。
それでは、行ってきます。
旅のフラグメント
静かな湖のそば、石造りの建物がそっと佇む。
時を経てなお、アーサー王の名を冠したこの館には、
旅人を「誰かの家族」のように迎える温もりがある。
あたたかな空間に、心の荷もほどけてゆく。

旅人を迎え入れるラウンジはあたたかい。
夕方にはドリンクが振る舞われ一層賑やかな旅人たちの社交場に。



コンパクトな部屋はむしろ心地よく感じる。




ベッドの下に遊び心にくすっとなる。
「光と空気がなんだか透明だな」、コペンハーゲンに着いた時、そう感じた。
大きな窓から朝の光が差し込む。
中庭に面した部屋の窓を開けると、ふっと風が吹き込み、朝食の準備をするスタッフの声とカトラリーの音が優しく響く。
さて、そろそろ朝ごはんの時間だ。
でももう少しだけこのコペンハーゲンの光と空気を感じられるこの場所でまどろんでいたい。


爽やかな朝の風が中庭の花々を揺らしている。
そんな初夏の気持ちの良い朝はテラス席での朝食に限る。
新鮮なラディッシュのワイルドな辛みが目覚めを誘う。
冴えてきた頭と目で周りも見渡すと他の旅人たちもみなリラックスした様子でこの豊かな時間を愉しんでいる。
ああ、いい朝だ。



印象的だったのは、ポールヘニングセンのPHアーティチョーク。
夜は、この館をあたたかく照らし、朝は、陽の光に溶ける。
どの時間、どの瞬間もホテルの空気感にとても合っていて美しかった。

ホテルの目の前には、地元っ子たちの憩いの湖。
美しいコペンハーゲンの街並みも。
早朝や夕方にここを散歩する時間が何より豊かな時間だ。
時期:Summer, 2025
部屋:スタンダード シングルルーム
シングルマンシュラン(5つ星評価):🌟🌟🌟🌟
シングルマンシュラン定義
🌟🌟🌟🌟🌟: その国/地域に行く目的になるホテル(ポジティブ評価)
🌟🌟🌟🌟 : その国/地域を訪れた際は泊まりたいホテル(ポジティブ評価)
🌟🌟🌟 : その国/地域を訪れた際は候補の1つとして検討したいホテル(ポジティブ評価)
🌟🌟 : その国/地域を訪れた際に他に候補がなければ選んでもよいホテル(中立評価)
🌟 : その国/地域を訪れても選ばないホテル(ネガティブ評価)
※詳細な評価基準についてはこちらをご参照してほしい。
とても気のいいホテルだ。
たっぷりの光とかろやかさをまとった空気に心も軽くなる。ラグジュアリーではない。けれどもなんとも心地の良いホテル。周辺の湖のある景色もお気に入り。コペンハーゲンに来たときはまた滞在したいと思う。長めの滞在にもよさそうだ。
評価詳細(各5点満点)
コストパフォーマンス:3.5点
物価が高いデンマークだが、立地の良さや空間の美しさを考えると十分リーズナブルではないだろうか。
アクセス:4点
ホテルの場所はコペンハーゲンの中心部ノアポート駅から徒歩7~8分ほどの好立地。中心地であるにも関わらず、喧騒とは無縁の静かさで、ホテルの目の前にはコペンの人々が愛する湖があり、少し湖畔を散歩するだけでも幸せな気分になる。
ソロフレンドリー:4点
コンパクトな部屋が多い(とはいえ後述するように窮屈さはない)ので、ひとりでの滞在が向いていると思う。
キュイジーヌ:3.5点
朝食のブッフェを利用。ここのブッフェは同クラスのホテルのブッフェと比べると頭ひとつ抜けている。特に野菜は地元のオーガニックのものを使用しているそうで、色とりどりの鮮やかな生野菜がワイルドな味わいで美味しい。うさぎのようにむしゃむしゃと食べてしまった。
またこの生野菜を使った「今日のサラダ」の食べ応えたっぷりでお気に入り。もちろん野菜以外も種類豊富かつ盛り付け一つとってもこだわりが感じられ、ぜひ朝食付きのプランをおすすめしたい。
気候が良い時期は、ぜひ中庭のテラス席で。ゆったりと流れる時間が心地よい。
クリーンネス&ファシリティー:4点
今回滞在した一番スタンダードなシングルルームは12㎡と広さだけ見ればかなり狭いので心配していたが、狭さを感じさせない空間だった。高さのある天井、大きく取られた窓、白とブルーグリーンを基調にした明るい部屋・・コンパクトゆえに考え抜かれた空間だ。
シングルルームという名前だが、ベッドはセミダブルであり、ひとりで滞在するには十分、むしろこのコンパクトさが心地よいくらいだ。清潔さも申し分ない。
ホスピタリティ:3.5点
ここのスタッフはフレンドリーでゲストというよりは友人のようにもてなしてくれる。それがこのホテルの雰囲気とも合っている。そこに少しの茶目っ気が添えられていて肩ひじ張らずにリラックスできる。
センス&ユニークネス:3.5点
1882年に建てられた石造りの建物をリノベーションした建物は趣があるが、古さを感じさせない。高い天井に大きな窓は開放感があり、日中はたくさんの光が差し込み、夜はルイスポールセンが優しく空間を照らす。
インテリアはモダンな北欧家具でまとめられており、シンプルだが配色などが抜群のセンス。アートや生花が空間を飾る。
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ホテル基本情報
項目 | 詳細 |
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ホテル名 | ホテル キング アーサー(Hotel Kong Arthur) |
ホテルグループ | Arthur Hotels |
宿泊料金 | ローシーズン21,000円~、ハイシーズン40,000円~(時期、プラン、為替により変動) |
客室数 | 全214室 |
食事 |
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チェックイン/チェックアウト時間 | チェックイン:15:00、チェックアウト:11:00 |
特徴的な設備やサービス |
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所在地 |
Nørre Søgade 11, 1370 Copenhagen, Denmark |
アクセス |
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終わりに&次回予告
ホテル キング アーサー、いかがだっただろうか?
北欧の旅をこのホテルからスタートしたのは正解だった。今でもコペンハーゲンの街並みの美しさとこのホテルの軽やかなぬくもりが心に残っている。
ホテルのみなさま、迎えてくださってありがとうございました。
この記録があなたの旅の参考になれば嬉しい。

さて、次回はデンマークの「マノン レ スイーツ」だ。
コペンハーゲンに突如現れる熱帯の楽園。その正体は?
配信は2025年9月13日予定だ。
できれば、お気に入り登録して楽しみに待っていただけると執筆も頑張れる。
それでは、また次回お会いしましょう。
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