日本のホテル滞在レビュー#5|リバーリトリート雅樂倶 in 富山|静寂の神通峡のほとりで食とアートを

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富山
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建築家・内藤廣氏による美術館のようなホテルだ

ごきげんよろしゅう。

今回は、富山・春日の神通峡のほとりにあるホテル「リバーリトリート雅樂倶」の滞在レビューをお届けする。

ホテルを選ぶとき、1つ選ぶ要素として「アート」がある。ホテルオーナーの嗜好性が強く出る部分ではあるが、芸術文化を大切にしているような宿は総じて良いことが多い。このリバーリトリート雅樂倶も多くのアート作品を蒐集・展示しているホテルとして有名だったことから行ってみたくなったのが滞在先に選んだ動機だ。

それでは、行ってきます。

旅のフラグメント

リバーリトリート雅樂倶の写真

エントランスを抜けるとあらわれるラウンジ。

コンクリートの壁がどこかひんやりした印象で、夏の暑さを和らげる。

大きな窓の向こうには、美しき神通狭。


コンクリートとのコントラストで自然が引き立つ。

この非日常な空間に夢心地で揺蕩う。

リバーリトリート雅樂倶の写真
部屋はすべてコンセプトが違うが今回選んだ部屋はシンプルでミニマル。リバービューのテラスの静寂に癒される。

ホテルの内外にインストールされたアート作品たち。

知っている作品に出会えた時のうれしさ、知らなかった作品に出会えた時のわくわく、美しき建築も味わいながら敷地を冒険する。

それはまるで宝探しのよう。

温泉でリラックスしたら、お楽しみの夕食だ。

広々とした開放感あふれるダイニングで富山の恵みを頂く。

器や盛り付けも美しく1皿1皿がアートのよう。

ワインや日本酒も進み、ほろ酔い。

ぐっすり眠れそうだ。

リバーリトリート雅樂倶の写真
朝靄が晴れたあとふたたび神通川が姿を見せる

夏場の早朝のわずかな時間、幻想的な朝靄が神通川に立ち込める。

まるで雲海のように神通川をすっぽりと覆い、天空にいるような錯覚を覚える。

チェックアウトまでの穏やかな時間。

時期:Summer, 2024
部屋:デンマーク

シングルマンシュラン(5つ星評価):🌟🌟🌟🌟


シングルマンシュラン定義
🌟🌟🌟🌟🌟: その国/地域に行く目的になるホテル(ポジティブ評価
🌟🌟🌟🌟  : その国/地域を訪れた際は泊まりたいホテル(ポジティブ評価
🌟🌟🌟    : その国/地域を訪れた際は候補の1つとして検討したいホテル(ポジティブ評価
🌟🌟    : その国/地域を訪れた際に他に候補がなければ選んでもよいホテル(中立評価
🌟      : その国/地域を訪れても選ばないホテル(ネガティブ評価

※詳細な評価基準についてはこちらをご参照してほしい。


「静養先」「隠れ家」「避難所」「黙想」という意味を持つリトリートの名にふさわしい場所だった。

川と山に恵まれた静寂の地で、アートや食を愉しむ豊かな時間。

今回の夏の滞在も良かったが、冬は神通峡の表情も全く異なるに違いない。また違う季節にも訪れてみたい。

評価詳細(各5点満点)

コストパフォーマンス:3点

妥当な価格帯だと思うが、夕食付きのプランは、レストラン単独で利用するよりも割安になっているので、夕食付きのプランがおすすめだ。

アクセス:2.5点

富山駅からタクシーで40分ほどで、アクセスはやや不便。他にも公共交通機関を使ったルートはあるが、車で行くのが一番かもしれない。

雄大な自然とアクセスの良さはなかなか両立できないものなので、仕方ないだろう。

なお、帰りは富山駅までのシャトルバスも運行しているようだ(要予約)。

ソロフレンドリー:3.5点

美術館のような場所で、ひとりで静かに滞在するのに向いている。

ライブラリーや温泉、スパもあるので、気分で場所を変えながら寛げる。

滞在時、たまたまかもしれないが、家族連れの方が多く、小さな子供もいた。子供向けの遊具もあったので、ファミリーフレンドリーなホテルなのだろう。

騒がしいということは全くなかったし、私は子供が好きなのでむしろ癒やしなのだが、本当の静寂を求める方はその点留意しておきたい。

キュイジーヌ:4点

夕食はフレンチレストラン「トレゾニエ」でコースをいただく。

あの「レヴォ」出身のシェフが富山の恵みを使って創るひと皿は目にも愉しい。

飲める方はお酒もぜひ味わってほしい。ワインだけでなく、日本酒にも力を入れていて愉しい。中でも山連峰の麓・白岩で醸された日本酒「IWA 5」がグラスでいただけるのは嬉しい。ドン ペリニヨンの5代目醸造責任者を務めたリシャール・ジョフロワ氏が創立した酒蔵だ。なかなか飲める場所も少ないのでぜひこの機会に。

朝食は和食。野菜や山菜をメインにした優しい味付けは、たくさん飲んだ翌日の胃にも優しい。

クリーンネス&ファシリティー:4点

館内は行き届いておりどこにいても清々しい気持ちで過ごせる。大きなラウンジ、スパ、ライブラリーなど設備も充実している。

部屋のお風呂は簡素だが、露天の温泉があるのでぜひそちらを利用したい。リバービューで景色がとてもよくつい長湯をしてしまう。貸切風呂もあるのでプライベート感もしっかりある。

ホスピタリティ:3.5点

そこまで多くのコミュニケーションがあったわけではないが、落ち着いた接客で安心して過ごすことができた。

センス&ユニークネス:4点

設計は、建築家・内藤廣氏によるもので建築ファンにはたまらないだろう。コンクリート壁が印象的なラウンジとそこから望む神通川の景色は人工と自然のコントラストになっており美しい。

また館内には300近いアート作品が飾られており、さながら美術館だ。アートに関心がない方でも一度は見たことがあるであろうジェフクーンズやKAWSといった著名な作品も点在している。一日ではとても見切れない。

23室ある部屋はすべてコンセプトが違うので、好みの部屋を選べるのはうれしい。ただ個人的には、部屋は同一のテイストにして、そのテイストを極めていく方が好みではある。泊まったデンマークという部屋もシンプル過ぎてやや印象が弱い。ただ共用部がとても良いので、部屋に篭るというよりホテルに篭るという過ごし方がこのホテルの醍醐味だろう。

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ホテル基本情報

項目 詳細
ホテル名 リバーリトリート雅樂倶(River Retreat Garaku)
宿泊料金 約54,000円~(時期・プランにより変動)
客室数やタイプ 全23室:
食事 フレンチレストラン「Trésonnier」
チェックイン/チェックアウト時間 チェックイン:15:00、チェックアウト:12:00
特徴的な設備やサービス
  • 天然温泉(露天風呂・大浴場)
  • スパ施設
  • アート作品を随所に展示
  • ガーデンテラス
所在地 〒939-2224 富山県富山市春日56-2

アクセス 北陸自動車道・富山ICから車で約15分
富山駅から車で約30分(タクシー利用)

終わりに&次回予告

リバーリトリート雅樂倶、いかがだっただろうか?

美しい富山の自然の中でアートや食をのんびり過ごすことができてとても豊かな時間だった。

ホテルのみなさま、迎えてくださってありがとうございました。

この記録があなたの旅の参考になれば嬉しい。


さて、次回は長野・奈良井宿にある「ビャクナライ」だ。

ブータンの玄関口パロにあり、石造りが美しい。

配信は2025年5月17日予定だ。

できれば、お気に入り登録して楽しみに待っていただけると執筆も頑張れる。

それでは、また次回お会いしましょう。

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