【2025版】世界のベストホテル50をホテル偏愛家が分析してみた~次に旅すべきホテルは?

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ごきげんよろしゅう。ホテル偏愛家のシングルマンだ。自身の審美眼に従って世界の美しいホテルを巡り、その旅の破片を記している。

先日発表された「The World’s 50 Best Hotels(世界のベストホテル50)」の2025年版はすでにご覧になっただろうか?今回はそのランキングを様々な角度から分析してみたい。そして筆者の次に旅すべきおすすめホテルを記してみたいと思う。

この記事があなたのホテル選びの参考になれば嬉しい。

【2025年】世界のベストホテル50の完全リスト

まずは、2025年のランキングを見てみよう。実は今年からベスト100まで発表されたので、せっかくなので100位までをまとめてみた。

ランクホテル名都市名
1Rosewood Hong KongHong Kong
2Four Seasons Bangkok at Chao Phraya RiverBangkok
3Capella BangkokBangkok
4PassalacquaComo
5Raffles SingaporeSingapore
6Atlantis The RoyalDubai
7Mandarin Oriental BangkokBangkok
8Chablé YucatánMerida
9Four Seasons FirenzeFirenze
10Upper House Hong KongHong Kong
11Copacabana PalaceRio de Janeiro
12Capella SydneySydney
13Royal MansourMarrakech
14Mandarin Oriental QianmenBeijing
15Bulgari TokyoTokyo
16Claridge’sLondon
17Four Seasons Astir PalaceAthens
18Desa Potato HeadBali
19Le BristolParis
20Jumeirah Marsa Al ArabDubai
21Cheval Blanc ParisParis
22Bulgari RomaRoma
23Hôtel de CrillonParis
24Rosewood São PauloSao Paulo
25Aman TokyoTokyo
26Hotel Il PellicanoPorto Ercole
27Hôtel du CouventNice
28Soneva FushiMaldives
29The ConnaughtLondon
30La MamouniaMarrakech
31Raffles London at The OWOLondon
32The EmoryLondon
33MaromaRiviera Maya
34The CalileBrisbane
35The LanaDubai
36Hôtel de Paris Monte-CarloMonte-Carlo
37Janu TokyoTokyo
38The Taj Mahal PalaceMumbai
39One&Only MandarinaRiviera Nayarit
40Singita – Kruger National ParkKruger National Park
41Mandarin Oriental Hong KongHong Kong
42Hotel Bel-AirLos Angeles
43The MarkNew York
44Las Ventanas al ParaísoLos Cabos
45The Tokyo Edition ToranomonTokyo
46Hotel The MitsuiKyoto
47Estelle ManorWitney
48Grand Park Hotel RovinjRovinj
49Hotel Sacher ViennaVienna
50MandapaBali
51Aman Nai LertBangkok
52Badrutt’s PalaceSt. Moritz
53Borgo SantandreaAmalfi
54The Peninsula Hong KongHong Kong
55Four Seasons TamarindoLa Manzanilla
56Nihi SumbaSumba Island
57Hotel du Cap-Eden-RocAntibes
58Four Seasons at The Surf ClubSurfside
59Park Hyatt KyotoKyoto
60Dusit Thani BangkokBangkok
61Aman New YorkNew York
62Rosewood BangkokBangkok
63Borgo EgnaziaSavelletri
64The CarlyleNew York
65The Beverly Hills HotelLos Angeles
66Four Seasons MadridMadrid
67Montage Los CabosCabo San Lucas
68San Ysidro RanchSanta Barbara
69Southern Ocean LodgeKangaroo Island
70The SiamBangkok
71Mandarin Oriental Ritz MadridMadrid
72Hotel CiprianiVenice
73Mount NelsonCape Town
74Aman KyotoKyoto
75The Fifth Avenue HotelNew York
76Hotel das CataratasIguassu Falls
77The Greenwich HotelNew York
78GleneaglesAuchterarder
79Aman VeniceVenice
80Plaza AthénéeParis
81ReschioLisciano Niccone
82Casa Maria LuigiaModena
83SplendidoPortofino
84Six Senses Zighy BayZaghi
85The DataiLangkawi
86Four Seasons Hong KongHong Kong
87Palacio NazarenasCusco
88Huka LodgeTaupo
89Ett HemStockholm
90Eden RockSt. Barths
91Suján JawaiJawai
92Soneva SecretMaldives
93The JohriJaipur
94Le SirenusePositano
95Rosewood MayakobaPlaya del Carmen
96MaçakızıBodrum
97AmangallaGalle
98AmangiriCanyon Point
99Portrait MilanoMilan
100AmanbaghAjabgarh

2025年、見事1位に輝いたのはローズウッド香港だ。2024年の3位から1位に。2位はフォーシーズンズバンコクで、昨年の14位から大きくランクアップした。3位には同じくバンコクにあるカペラバンコクで昨年の1位から引き続き高順位を維持している。

お気づきだと思うが、なんと1~3位をすべてアジアが独占している。さらにトップ10を見ると実に7軒がアジアが占める結果となり、アジアのプレゼンスが際立つ結果となった。アジア以外だと、上位の常連で2023年1位、2024年2位だったイタリア・コモ湖にあるパッサラクアが4位が最高位となっている。

なお、日本のホテルは15位のブルガリ東京が最高位となっているが、日本の詳細は後述する。

地域別ベスト3:際立つアジアの存在感

次にベスト100のホテルの地域属性を見てみよう。アジア、ヨーロッパ、北米、南米、オセアニア、アフリカの6つの地域に分けたときの上位3地域は以下の通りだ。

ランク地域      ランクイン軒数 
1アジア36
2ヨーロッパ35
3南米11

アジアとヨーロッパがおおむね均衡しており、全体の70%超を占める結果になった。トップ10の傾向と同様、ここ最近のアジアのホテルのプレゼンスが見て取れるだろう。そして、ヨーロッパもほぼアジアと同数ランクインしている。

それでは次に、国別にブレイクダウンして見てみよう。

国別ベスト3:王者イタリアと意外な追跡者

次にベスト100のホテルを国別属性を見てみよう。上位3国は以下の通りだ。

ランク国名ランクイン軒数
1イタリア13
2アメリカ10
3日本
フランス
タイ
メキシコ
7

イタリアがダントツの1位。4位のパッサラクア、9位のフォーシーズンズフィレンツェ、22位のブルガリローマなど憧れのホテルが目白押しだ。半数はパッサラクアのように独立系のホテルが多いのも面白い特徴かもしれない。

2位はアメリカだ。正直アメリカにホテルの印象がなく意外な結果だった。米国最高位(42位)のHotel Bel-Airも知らないホテルだったが、ドーチェスターコレクションの1つなんだな。

3位は、同率でフランス、タイ、メキシコ、そして日本となっている。日本でランクインしているのは、上述した15位のブルガリ東京の他、25位のアマン東京、37位のジャヌ東京、45位の東京エディション虎ノ門、46位のホテルザミツイ、59位のパークハイアット京都、74位のアマン京都だ。

その他、フランスからはル・ブリストルパリ(19位)、シュヴァル・ブラン・パリ(21位)などのパラスホテルがやはり強い。メキシコからはチャブレ・ユカタン(8位)などリゾートホテルを中心にランクインしている。タイについては次の項目で見てみよう。

都市別ベスト3:ラグジュアリーホテル都市、バンコク

国をもう少しブレイクダウンした都市別に見てみるとどうだろうか。ランクインした上位3都市は以下の通りだ。

ランク都市軒数
1バンコク7
2香港
ニューヨーク
5
3東京
パリ
ロンドン
4

1位は7軒ランクインしたバンコクだ。国別で見たときにタイが7軒だった。つまり、タイでランクインしたホテルはすべてバンコクにあるということになる。フォーシーズンズ、カペラ、マンダリンオリエンタル、アマン、ローズウッド・・、ラグジュアリーホテルブランドが軒並みランクインしている。バンコクのラグジュアリーホテルの充実しており、ないブランドを探す方が困難なくらいだ。ブランドにとっても進出しやすいエリアなのであろう。ホテル好きにとっては間違いなく魅力的な都市だ。

一方で、国別で1位だったイタリアは、都市別ではランクインしていない。つまりこれは、イタリアでランクインホテルはイタリア各地に分散しているということでありタイとは対照的だ。そして上述した通り、特定のブランドでない独立系のホテルも多い。パラッツォと呼ばれる歴史ある宮殿を改装したホテルも多く、最新の高層ビルに構えていることが多いバンコクとはこう言った点も異なる特徴だ。

2位以下は、香港、ニューヨーク、東京、パリ、ロンドン・・と大都市が続いている。

ホテルブランドベスト3:1位はアマン、しかし真の王者は・・・

ランクインしたホテルブランド別ランキングは以下の通りだ。

ランクホテルブランド軒数
1アマン8
2フォーシーズンズ
ローズウッド
7
3ベルモンド6

さすがアマン、である。しかしこれだけの情報だとミスリードしてしまう可能性がある。なぜなら確かに数でいえばアマンが1位に違いないのだが、ランク順位を見れば、25位のアマン東京を最高位として、残りはすべて50位以下となっている(特に97、98、100位がアマンとなっており、ギリギリの滑り込みという形だ)。

順位も併せて見ると、存在感があるのはフォーシーズンズとローズウッドだろう。フォーシーズンズは2位のフォーシーズンズバンコクを最高位として、9位、17位と50位以内に3軒、ローズウッドは1位のローズウッド香港を最高位として、23位、24位、44位と50位以内に4軒送り込んでいる。

ベルモンドは日本にはないので、馴染みがない方も多いかもしれないが、豪華な寝台列車やリバークルーズなども手掛けているラグジュアリーホテルブランドだ。ホテルは南米に多い。

次点で、マンダリンオリエンタル、カペラ、ラッフルズ、ブルガリなどが続いているが、半数程度は、特定のブランドに属さないということも面白い結果だ(なお、特定のブランドに属さない=独立系というわけではない。例えば、ホテルザミツイは特定のホテルブランドを冠してはいないものの、マリオットと提携関係にある)。

ホテル偏愛家が推す次に旅すべきおすすめホテルは?

前提として、「自分の行きたいと思ったホテル」に行くべきで、ランキングに左右されるべきではない。そしてランキングが上位であることと自分が好きなホテルは別だ。しかし、もしこのリストのホテルを旅してみたいと思った方のためにおすすめのホテルを記しておきたい。

ホテル偏愛家の偏愛的おすすめ

筆者の趣味嗜好を全開にさせていただくことを許していただくのであれば、89位にランクインしたスウェーデン・ストックホルムにある「Ett Hem」がおすすめだ。ここほど感動したホテルはほかにない。まだこのホテルのレビューを記事にしていないが近々お届けできる予定だ。

ちなみに行ったことはないが、行ってみたいのはパッサラクアだ。一度、問い合わせしたのだが、1泊50万円~で今は諦めた(笑)お金に糸目をつけない!という方はぜひ行って、感想を教えてほしい。

国内ホテルのおすすめ

国内ホテルでランクインしたホテルはどこも素晴らしいと思っているが、個人的には、46位のホテルザミツイがとても好みだ。あの門をくぐる瞬間から気分が高揚する。ホスピタリティも良く総じて素晴らしいホテルだ。

海外ホテルのおすすめ

海外であれば、バンコクをおすすめしたい。このホテル、というよりも選択肢の多さが魅力的だ。1都市で7つもランクインしているし、クラシカルなものからモダンなものまで、必ず好みのホテルが見つかるだろう。タイのホテルは総じてホスピタリティの高いし、日本からのアクセスも容易だ。ホテル間の移動コストも低いうえに、比較的価格もリーズナブルなので、いくつかのホテルをハシゴしてみるのも面白い体験になるだろう。

終わりに

いかがだっただろうか?

筆者は、この世界のベストホテルで、自分の知らないホテルに出会えることが嬉しい。もちろん、金銭的な制約、時間的な制約、地理的な制約・・様々な要因ですべてのホテルに行けるわけではない。それでも、ディスプレイ上でそれらのホテルを眺めているだけで幸せなのだ。
あなたにとっての推しのホテルが見つかる一助となれば幸いだ。

それではまた次回お会いしましょう。

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