
自然とアートが解け合う世界一美しい美術館だ
ごきげんよろしゅう。ホテル偏愛家のシングルマンだ。自身の審美眼に従って世界の美しいホテルを巡り、その旅の破片を記している。
今回は、デンマークはコペンハーゲンの北・フムレベックにある「ルイジアナ近代美術館」をお届けする。世界一美しい美術館とも評されるこの場所はアートだけではなく、豊かな自然も感じることができ、デンマークに来たら絶対外せない場所の1つだ。
それでは、行ってきます。
旅のフラグメント
海を見渡す芝生に、彫刻たちが静かに佇む。
光を透かすガラスの回廊は、自然とアートの境界を融かし、
足を進めるたびに「鑑賞」という言葉を忘れさせる。
さあ、蔦をくぐってその場所へ。

ガラスの回廊には、内にも外にも多くの作品が点在する。
ピカソ、ジャコメッティ、ウォーホル、リキテンスタイン、フランシス・ベーコン・・
木々が揺れ、光が差すことで作品を捉える視界に動きが生まれる。
そうすると不思議とどの作品もなんだかリラックスしているように見えるのだ。








潮風が心地よい丘で一休み。
恋人と、友人と、あるいはひとりで、それぞれが思い思いの穏やかな時間を過ごす。
僕はそうだな・・ビールを一杯いただきましょうか。海と空の青に黄金色が似あう。




時期:Summer 2025
記憶の一筆
通常のホワイトキューブの中で美術作品を鑑賞する場合、ノイズがないので、作品に集中できる。それは、同時にある種の緊張感を生む。しかし、自然と融け合った空間の中で作品と対峙することになるここでは、妙にリラックスした状態だったのを覚えている。合間合間には、海を見渡す芝生でのんびり横になって、潮のにおいに癒された。
いつも美術館を出た後はどっと疲れるのだが、ここはむしろ心が軽くなったような感じだ。アートのあれやこれやの難しい談義は忘れて、今はこの美しい空間で揺蕩っていたい。
旅のスポット基本情報
項目 | 詳細 |
---|---|
施設名称 | ルイジアナ近代美術館(Louisiana Museum of Modern Art) |
所在地 | Gl Strandvej 13, 3050 Humlebæk, デンマーク |
開館 | 1958年 |
建築 | ヨルゲン・ボー+ヴィルヘルム・ヴォールト設計。ガラス回廊で自然と一体化した空間 |
特徴 | 海を望む庭園に彫刻が点在するスカルプチャーパーク、世界的な現代アートのコレクション |
見どころ | ピカソ、ジャコメッティ、ウォーホルなどの作品。ムーアやカルダーの屋外彫刻。海を望むカフェ |
アクセス | コペンハーゲン中央駅→フムレベック駅(約35分)、駅から徒歩10分 |
開館時間 | 火~金:11:00–22:00、土日:11:00-18:00(月曜休館) |
入場料 | DKK 145(コペンハーゲンカードで入場可) |
終わりに&次回予告
ルイジアナ近代美術館、いかがだっただろうか?
時間を忘れて滞在してしまう美しい場所だった。アート好きにはもちろん、あなたがもしアートに興味がなかったとしても感じるものがあるだろう。ぜひ時間をたっぷりとって訪れてみてほしい。
この記録があなたの旅の参考になれば嬉しい。

さて、次回はデンマークにある旅スポット「オードロップゴー美術館」だ。
配信は2025年10月18日予定だ。
できれば、お気に入り登録して楽しみに待っていただけると執筆も頑張れる。
それでは、また次回お会いしましょう。
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