世界のホテル滞在レビュー#30|メゾン デュ コレクショヌール|プロヴァンス、とある蒐集家の隠れ家

メゾン デュ コレクショヌールのアイチャッチ画像

ごきげんよろしゅう。ホテル偏愛家のシングルマンだ。自身の審美眼に従って世界の美しいホテルを巡り、その旅の破片を記している。

今回は、フランスのエクスアンプロヴァンスにあるホテル「メゾン デュ コレクショヌール(Maison du Collectionneur)」の滞在レビューをお届けする。エクスに滞在する際、なるべく立地のいい旧市街地にある場所を探していた時に見つけたご夫妻で営まれているプチホテルだ。

それでは、行ってきます。

目次

旅のフラグメント

集められたのは、物ではなく時間の断片。
光、陶器、布、紙──すべてが静かに置かれている。
ここでは所有よりも、共に過ごす感覚が大切だ。
美は、暮らしの中で呼吸している。

旧市街の並びに秘密の邸宅はある。

中に入るとそこはオーナー夫婦の作り上げた世界。

ご主人に邸宅を案内してもらいながら自分の部屋へ。

選んだのは白を基調にしたやわらかな部屋。

鍵をあけて押すとぎいっと音を立てて開く窓。

その拍子に一陣の風が吹き抜ける。

テラスに一歩踏み出せば、そこはおとぎの国。

邸宅の至る所にオーナーの蒐集したアート作品が並ぶ。

素敵なサロンで他の旅人たちと語らう夜も良い。

それでは、おやすみなさい、また明日。

早朝、街を散歩して、焼きたてのクロワッサンをテイクアウト。

チェックアウトまでバスタブでリラックス。

Season – Autumn, 2025
Room Category – La Ponti

シングルマンシュラン🌟🌟🌟— 7.3 / 10 Good


シングルマンシュラン定義
🌟🌟🌟🌟🌟: その国/地域に行く目的になるホテル
🌟🌟🌟🌟  : その国/地域を訪れた際は泊まりたいホテル
🌟🌟🌟    : その国/地域を訪れた際は候補の1つとして検討したいホテル
🌟🌟    : その国/地域を訪れた際に他に候補がなければ選んでもよいホテル
🌟      : その国/地域を訪れても選ばないホテル

※詳細な評価基準についてはこちらを参照してほしい。
※これまで訪れた全ホテルのレビュースコアをまとめたものはこちらを参照してほしい


せっかくならこの知的で大人な街エクスアンプロヴァンスの雰囲気に包まれる滞在をしてみたい、そんな時にぴったりなホテルだ。街の空気がそのままこの宿に流れ込んできていて、宿と街がゆるやかに接続している。

ご夫婦で経営されているので、ラグジュアリーホテルのようなホスピタリティは期待できないが、パーソナルなあたたかさを感じることができるだろう。

評価詳細(各5点満点)

コストパフォーマンス:2.5点

シーズンということで、やや高めだったが、これは旧市街地という立地の良さもあるだろう。旧市街地は宿の数が少ないのでなおさらだ。なお、毎年7月には音楽祭があり、一年で一番の賑わいを見せるが、その分旧市街地のホテル代はかなり高くなるので注意。

アクセス:2.5点

エクス=アン=プロヴァンスまでのアクセスは電車(TGV)か飛行機が一般的。私は今回はアンティーブからTGVだったが、パリからの場合はTGVで3時間半ほど。TGVのエクス=アン=プロヴァンス駅は郊外にあり、エクス市内までは離れているため、ここからさらにバスで30分弱、タクシーで20分ほどかかる。なお、近隣の街からアクセスする場合はバスも便利。郊外にある鉄道駅と違い、市街地に到着するため、結局鉄道より早く着く場合もある。私は来るときは、TGV(アンティーブ→エクス)+タクシー(エクス駅→エクス市街)だったが、街を出るときは、バス(エクス市街→アヴィニョン市街)を利用した。

ホテルは旧市街地にあり観光にはとても便利な場所だ。ただし、車での乗り入れができないエリアなので、近くに降ろしてもらう必要がある。とはいえ、せっかくなら郊外に滞在するよりもミラボー通りにも近いこの場所で、街の雰囲気を存分に味わうのもおすすめだ。多くの若者で夜遅くまで賑わっているエリアからは少し離れており、喧騒とも無縁だ。

ソロフレンドリー:4点

1人でも気兼ねなく利用できる。実際、私が滞在したときはひとりのゲストも多かったように思う。なお、後述の通り、夜はスタッフが不在になるが、エントランスは常に施錠されており、ダイヤルキーで開錠するので、特段安全面に不安はなかった。

キュイジーヌ:-点

食事はしていないので評価しない。なお、レストランはそもそもないが、簡単な朝食はサロンで提供しているようだ。立地が良く、おしゃれなレストランやカフェが近くにたくさんあるので、ホテルレストランがなくても特段困らない。

クリーンネス&ファシリティー:4点

家族経営のプチホテルなので、レストランの他、ジムやプールはなどはなく設備は限定的。また3階建てだが、エレベーターがないので注意。ご主人がいれば、手伝ってくれるが、いない場合はスーツケースを上げ下げする必要がある。

窓からの眺めが、絵画のようで美しいので、窓を開けて眺めていたいのだが、緑が多い分、蚊がたくさんいたので断念。こればっかりは仕方ないのだが、窓が開けっ放しにできたらどんなに素敵だったか。

部屋によるが、私の部屋はバスタブ付きだったので、バスタブ必須の方は参考にしてほしい。フランスは、高級ホテルでもバスタブがない所も多いので、たまにバスタブ付きの部屋に出会うとつい長湯してしまうな。

ホスピタリティ:3.5点

オーナーご夫婦が親切に迎えてくれる。到着すると重たいスーツケースを階段で2階に持ってあがってくれ、部屋の説明や周辺の観光情報などをマップを手にあれこれ教えてくれる。こういうパーソナルなホスピタリティは旅をしている実感が一層感じられる。

部屋やラウンジには、エクスの伝統お菓子が置いてあり無料でいただくことができ、そんなところにもおもてなしの心を感じる。

ご夫婦で経営されているので、ホテルのように融通が利かないことがあるが、それは仕方ないだろう。例えば、チェックイン時間。ここは常にご夫婦がいるわけではない(夜はスタッフ不在になる)ので、遅くとも19時ごろまでにはチェックインする必要がある。どうしても難しい場合は事前に相談しておくと良いだろう。

センス&ユニークネス:3.5点

夫婦の審美眼によって蘇った19世紀の邸宅はアートや骨董で彩られている。全5部屋はそれぞれ異なる趣で、予約時に選択できるので、自分の好みの部屋を選ぼう。個人的には、庭が美しいので、ガーデンビューの部屋がおすすめ。

あとは、オーナーのセンスに自分の好みがどれだけハマるかでこの宿の評価は変わるだろう。今回私の選んだLa Pontiという部屋は、おぞらく一番”静か”な部屋だ。物理的な騒音の話ではなく(その意味であれば、どの部屋も極めて静かだ)、色彩やインテリアのトーンのことだ。この部屋は、オフホワイトを基調にしており、柄目も比較的少ないが、他の部屋や共用部は色彩や柄で溢れている。私は静謐な空間が好きで、好みとは少しズレていたのでこの評価とした。

メゾン デュ コレクショヌールが気になるあなたに向けた予約方法

メゾン デュ コレクショヌールのことが少しでも気になっていただけたら嬉しい。そんなあなたのために私のおすすめの予約方法を記しておきたい。

ホテル偏愛家の私が選ぶベストな予約サイト、それはBooking.comだ。様々な予約サイトを実際に利用・比較し、その①利便性、②安全性、③価格の観点から判断したもので、私の旅にも欠かせない存在になっている。比較できるように主要な大手予約サイトのリンクを載せておくので、あなたの好みに合うものを選べば良いが、もし決められないということであれば、Booking.comを選んでおけば間違いないだろう。下記、各サイトのロゴをクリックすれば直接ホテルページにアクセスでき、簡単かつお得に予約ができるので、ぜひ利用してほしい。

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※予約サイトの考え方についてはこちらを参照してほしい。


ホテル基本情報

項目 詳細
ホテル名 Maison du Collectionneur(メゾン・デュ・コレクショヌール)
プライスカテゴリー ミドル
客室数やタイプ 全5室。
スイートおよびジュニアスイートで構成。
19世紀の邸宅を改装した、全室異なるインテリアが特徴。
食事
  • 朝食:館内サロンまたは中庭テラスにて提供
  • 館内レストランなし
  • エクス旧市街のレストラン利用を前提とした滞在スタイル
チェックイン/チェックアウト時間 チェックイン 15:00〜 / チェックアウト 〜11:00
特徴的な設備やサービス
  • 1900年前後のブルジョワ邸宅を改装
  • アンティーク家具やアート作品を配したサロン空間
  • 静かな中庭(パティオ)
  • オーナーによるパーソナルなおもてなし
  • まるでコレクターの私邸に招かれたような滞在体験
所在地 19 Rue Roux Alpheran, 13100 Aix-en-Provence, France

アクセス
  • エクス=アン=プロヴァンス中心部まで徒歩約5分
  • ミラボー通りまで徒歩約3分
  • Aix-en-Provence TGV駅から車で約15分
  • マルセイユ・プロヴァンス空港から車で約30分

終わりに&次回予告

メゾン デュ コレクショヌール、いかがだっただろうか?個人経営ならではのあたたかさとユニークさを感じるステイだった。ホテルのみなさま、迎えてくださってありがとうございました。

この記録があなたの旅の参考になれば嬉しい。


さて、このホテルのあるエクス=アン=プロヴァンスを写真で巡る。セザンヌの足跡も辿ってみたい。

お届けは2026年7月4日予定だ。できれば、お気に入り登録して楽しみに待っていただけると執筆も頑張れる。

それでは、また次回お会いしましょう。

新しい旅の破片を、そっとお届けします。

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