旅のエッセイ

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エトヘムで朝食を~木漏れ日が揺れるストックホルムの日常

エトヘムの朝は、ひとりひとりにそっと寄り添ってくれる。 ホテルというより〈家〉のようなこの場所では、「どこで朝食を食べるか」も自由だ。 テラスでも、サンルームでも、リビングでも、キッチンでも。 “どこでも、あなたの好きなところで”——そんな静かなメッセージが空気の中に溶け込んでいる。
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旅のエッセイ#3~氷の大地に響く音

ずっと、行きたかった国がある。それは、アイスランド。 まだ一度も訪れたことがないのに、なぜか——「自分はあの地に属している」と感じていた。 そう思うようになったのは、好きになったアーティストたちが不思議と皆、アイスランドにルーツを持っていた...
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旅のエッセイ#2~ハノイの風にのって

異国をひとりで旅していると、不思議なほど、よく声をかけられる。決まり文句のひとつは、「ここを案内しようか?」というものだ。 たいていは、あまりにありがちな罠。親切の仮面の奥に、金銭を狙う素顔が見え隠れする。けれど時に、直感が語りかけてくる。...
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旅のエッセイ#1~ルヌガンガ、塩の川の夢

ルヌガンガ その言葉には、力強さと神秘的な響きを感じる。 シンハラ語で「塩の川」を意味するらしい。 それは、偉大な建築家ジェフリー・バワが週末を過ごした別荘につけた名。 長い歳月をかけて築かれ、未完の理想郷とも呼ばれる。   うだるような暑...