【バワ建築宿泊記】ヘリタンス・ガンダラマ /Heritance Kandalama~後編~

ヘリタンス・ガンダラマ宿泊記のラストです!

バワを代表するホテル、ヘリタンス・ガンダラマ宿泊記の後編です!

最後は、これまで紹介した以外の場所で、このバワの傑作を満喫するスポットを中心に紹介します。

前編・中編はこちらからどうぞ!

宿泊記

全景スポット

1キロもある壮大なスケールの建築の全体をバッチリ撮影しましょう!

ヘリタンス・ガンダラマは、横に1キロもある巨大な建築で、なかなかその全貌を捉えることができません

そこで、このホテルの全景を捉えることができる3つのスポットを紹介します。

うち2つはかなりわかりにくい場所で、かつ、時間・時期によっては入れない可能性もあるレアスポットです。

ホテル中央6階ラウンジの上

ラウンジからテラスに出ると横に階段があるので、それを上った先にあるスポットです。



雑誌でもここのショットが一番多く使われていますよね。

スリランカの雄大な自然とセットで撮りたい場合はここがベストです。

時間や天気によっても刻々と変化するので、ぜひ色んなタイミングで行ってみてください。

シーギリヤ・ウイングの奥1階

シーギリヤ・ウイングの一番奥の1階の隠れスポットです。

1階は部屋もなく、というか土台部分なので、普通立ち入らない場所ですが、ホテルのマネージャーに案内してもらいました。



マニアックではありますが、この土台部分の遺跡感、個人的にはめちゃ好きです。

大雨な土砂崩れに備えて高床のようにしているとのこと

さて、この土台部分からここ外に出た庭が撮影スポットですが、常時監視係がおり、時間帯や時期によっては立ち入りが禁止されています。

これは、ここが野生の象の通り道になっているためです。

スリランカでは野生の象が人間を襲うことがあり、最も危険な動物とされています(一方で最も神聖な動物でもあります)

そのため、監視員の指示には必ず従ってください

僕も違う時間帯に行ったときは「今は入れない。明日の朝来て」と言われました。



これが、象の通り道から撮ったガンダラマ。

下からの迫力ある構図で捉えたい場合はここがベストです

ダンブッラ・ウイングの奥1階

今度は、先ほどとは真逆のダンブッラ・ウイングの一番奥の1階です。

こちらも基本は立ち入らない場所で、ホテル裏口があります。

ここからも庭に出ることができますが、僕が行ったときは監視係はおらず自由に出入りできました。

ただ、立ち入り禁止になっている場合もあるようです。

こちらお庭とセットでガンダラマを撮影したい場合はここがベストです。

共用部分

共用部分にも見どころはたくさんあります!

階段、廊下・・そういった部分にも、いやそういった部分にこそ、見どころが多いです。

椅子

ホテルの至るところに様々な椅子が置かれています。

お気に入りの椅子を見つけてみましょう。

座って目を閉じると、聴こえるのは鳥の囀りと木々の囁きだけ。

ホテルを通り抜ける心地よい風に身も心もリラックスできますよ。

一番有名なのはこの通称「バワの椅子」。

バワはこの場所を好んでいたそうです。

真正面にシーギリヤを拝むことができ、バワがお気に入りだったのも頷けます。





ほんとにたくさんの椅子があります。

僕はここで昼寝してましたが、最高です(笑)

階段

お次は階段です。

バワの階段は、とってもシンプル。

彼の好んだ白と黒、そして直線的。

ですが、自然の緑と曲線と重なった時にその美しさが際立ちます。


自然とのコントラストが美しいです。

お猿さんも気に入ってる様子。


ホテルのマネージャーさんに教えてもらったベストセルフィ―ポイント。

螺旋上に黒が浮かび上がります。

恥ずかしかったので、自分は入ってません(笑)

これ、お気に入りショットです。

ぜひ階段にも注目してみてください。

廊下

バワの建築は境界なき建築です。

つまり、ホテルの壁がなく、外の自然と連続しています。



自然の光や風を最大限取り込む。

猿や鳥たちの生活の場所を奪わない。

そんなバワ建築の特徴を最も感じることができる場所が廊下かもしれません。


木々が落とす影が美しいです。

廊下を歩いているだけで心地よいホテルはそうそうありません。

アート作品

ガンダラマのアート作品も見逃せません。

チームバワとして、彼の建築に欠かせないラキ・セナナヤケ(Laki Senanayake)とエナ・デ・シルバ(Ena De Silva)です。

これらの作品はレプリカがバワの自宅ナンバー11にもあるので、ぜひ見比べてみてください。

ガンダラマのアイコンであるセナナヤケの梟。

想像してたのサイズの5倍くらいありました(笑)

こちらもセナナヤケ。

ガンダラマが描かれています。

こちらはおそらく普段開放していない事務所エリアにありますが、特別に見せてもらいました。

こちらはエナ・デ・シルバ。

かっこよすぎます。。

他にも数多くのアート作品があるので、探してみてください!

サービス

サービスのレベルも高いです。

最後に、これまで建築というハード面に主に着目してきたので、サービスというソフト面にも触れておきたいと思います。

ガンダラマのスタッフはみなさん親切で総じてあたたかいおもてなしをしてくれました。

廊下ですれ違えば、にこやかに挨拶してくれますし、

ホテルを散策してると、「写真撮りましょうか?」と声をかけてくれます。

また、これだけホテルが開放的だと落ち葉や動物のフンなどもありそうですが、

ホテル内は常にきれいでそういったものが落ちているのはほぼ見ませんでした。

よくよく観察していると、彼らが掃除している瞬間によく出くわすことに気付きます。

そんな掃除の光景を眺めていると清々しいきもちになり、個人的に好きな時間でした。

部屋の掃除をしていただいたときはこんなかわいらしいサプライズも。

後編まとめ

間違いなく、そのホテルのためだけにスリランカに訪れるべき価値があります。

森と一体化したヘリタンス・ガンダラマ、いかがだったでしょうか。

とても美しいホテルで、またぜひ行きたいと思っています。

2024年、30周年を迎えるガンダラマは、現在特別ギャラリーが設置されており、これまでの歩みを見ることができます。



当初はこの神聖な地にホテルを建てることに大きな反対運動があったそうです。

紆余曲折あり、建設は実現しましたが、バワの設計に大きな影響を及ぼしたはずです。

スリランカの人々の自然への畏敬の念が、この自然と共生するガンダラマの姿を形作ったのかもしれません

現在もホテルの運営に運営に関して、自然を守るための厳しいルールがあると教えて頂きました。

そういったことにも想いを巡らしながらこの美しい建築を体験してほしいなと思っています。

読んでいただきありがとうございました!


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